大阪府の表現ガイドライン大幅変更で「表現の自由」を巡る議論に一石を投じる

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

先般から多くの方々にご意見をいただき、維新府議団とともに具体的な改善策を出していた「大阪府男女共同参画社会の実現を目指す表現ガイドライン」の改訂版が発表されました。

参考過去記事:
アイキャッチャーそのものを否定?!男女共同参画センターによる「表現ガイドライン」をめぐる問題点について(2021年10月2日)

「萌え絵」などを不当に取り扱い問題となったページについて、一足飛びにすべてを削除というわけにはいきませんでしたが、行政サイドが一方的な正しさを示すものから、「説明責任」に重きを置く内容に大きく変更されました。

最前線で提言してもらった維新大阪府議団と、1ヶ月半という短い期間で改定までたどり着いた関係者のご尽力に心より感謝を申し上げます。

これでも100点満点ではないかと思いますが、表現の自由にも最大限の配慮がなされたものになったのではないかと思います。

権力者や行政サイドは「表現の一切口を出してくれるな!」というのが理想なのかもしれません。

しかしながら、民主主義社会では様々な立場・民意がある中で、現実的な防衛ライン・線引を模索していかなければなりません。

こうした中で、事前検討や説明責任に重きをおいたガイドラインは、現時点では一つの現実解ではないでしょうか。

内閣府の「公的広報の手引」がその有効性を失っておらず、全国的な波及や影響力を及ぼしかねない現状において、仮に各自治体がガイドラインを設定せざるを得ないというのであれば、この「大阪方式」が一つの基準となっていくことを期待し、提言していきたいと思います。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年11月19日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。