維新の創設者である橋下徹氏の「国政維新(維新国会議員団)は大阪維新の下部組織」という発言が議論を生みました。
維新国会議員団が大阪維新の下部組織であることが崩れていないか?国会議員は赤絨毯を踏んで勘違いしてきたのでは?僕が代表の時は大阪維新が維新国会議員団の上部・指導団体であることは当然のことだった。国会議員は上部団体に行きたいなら国会議員を辞めて大阪の地方議員になれ!
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) November 22, 2021
橋下氏のこの発言の真意は、文通費を貰い続けていた日本維新の旧国会議員たちが、大阪維新のスピリッツを忘却、もしくは知らないのではという危機感だったとも言われています。
旧維新国会議員たちは、議員の身分を失った10月14日解散以後も、10月分の文通費、航空クーポン、秘書給与を丸々もらっていた。新人小野議員などが声を上げ、旧国会議員たちは大慌て。いまでは旧国会議員たちが改革派気取り。こういうのを維新国会議員団が大阪維新の看板を汚すと言う。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) November 23, 2021
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それに対し、日本維新の幹事長代理の足立康史衆院議員が、ツイッター上で橋下氏に反論、応酬が激しくなりました。
恥ずべきことと認め、総点検を進めています。https://t.co/MEoedFJP9O 本丸は政策活動費ですが、これは松井代表あるいは新代表の判断になります。
日本維新の会は「改革派気取り」でなく「改革派」。気付いたら反省し直ちに党として判断する。コメンテーターの筋違いの批判、表現は、メディアの限界。 https://t.co/TpOp12kWIw— 足立康史 衆議院議員 (@adachiyasushi) November 23, 2021
橋下氏と足立氏とのやり取りはヒートアップしていきました。
世間のことを何も知らない国会議員。なただでさえ維新創設者として制限がかかっとるわ。もっと世間の経験をしろ。 https://t.co/hdWXb5Q0ve
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) November 23, 2021
お互いの非をあげつらっています。
経験不足はお互い様。このコメンテーターの限界は国政を知らないこと。馬場幹事長、遠藤国対委員長らが、どれだけ働いてきたかhttps://t.co/RiwiuZQ0bM 想像もつかないのでしょう。もちろん国会議員団にも反省すべき点があるので、大阪維新からの新人議員の皆様にはご指導を請いながら進んで参ります。 https://t.co/fK1TnVsNqZ
— 足立康史 衆議院議員 (@adachiyasushi) November 23, 2021
さらに、橋下氏も。
これほどの国会議員至上主義者はいません。足立は地方議員のルールを国会議員にあてはめるなとも言い放ちました。維新が最も忌み嫌う価値観です。足立とはひょんなことから直接やり取りするようになったのですがかかわって失敗でした。
— 橋下徹 (@hashimoto_lo) November 25, 2021
お互いに相当な私怨でもあるのでしょうか。
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いったん、足立氏からツイートの応酬は止めようと申し出がありましたが、まだまだ応酬が続いています。
これ以上、橋下さんに関わることは、党のためにならないし、何よりも有権者の負託に反することになり兼ねないため、反応は控えたいと存じます。
なお、ここまで私見を開陳してきたのは、党の創業者である橋下さんへの敬意からであり有権者の負託への責任感から。それは今後も変わることはありません。 https://t.co/XLTcg6PWVN
— 足立康史 衆議院議員 (@adachiyasushi) November 24, 2021
足立氏は過去にツイッターでの発言のために党紀委員会で処分されたり、国会内の発言で複数回の懲罰動議を受けています。せっかくの改革政党、無用な軋轢でエネルギーを消耗させないといいのですが。