武蔵野市長は市民を分断する住民投票条例を何故強行するのか

つい最近行われた市長選での勝利に有頂天になって、何かマスコミの注目を引くような新しい試みに挑戦しよう、などと思われていないのであればいいが。

武蔵野市議会で今月21日に採決見込みと言われている住民投票条例は、多くの識者が指摘されているとおり、外国人にも住民投票への参加を認めようとするもので、住民自治の本旨からは乖離しているものだと思う。

ここで憲法を持ち出して憲法違反の虞がある、などという議論を展開しようとは思わないが、問題なのは、何故今の段階で武蔵野市長が住民投票条例の制定を強行しようとしているのか、その政治的思惑がどこにあるか、ということだ。

武蔵野市が外国人を差別する自治体だ、などという話は聞いたことがなく、どちらかというと武蔵野市は内外国人にとって最も住みやすい自治体の代表みたいな存在だと思っていたので、市長が率先して市民の分断を助長するに違いないこの種の条例の制定を今の段階で強行しようとする理由がよく分からない。

今は既に引くに引けないところまで来てしまっているのか分からないが、意見を求められたら、よくよくお考えになった方がいいですね、と申し上げるところだ。

松下玲子武蔵野市長は、もっと柔軟な考えをする方だと思っていたのだが。

武蔵野市吉祥寺駅 Wikipediaより

注目される東京都東久留米の市長選。小池マジックが発揮されるか

普通なら小池さん一人が応援演説に立とうが立つまいが、選挙結果を大きく左右することにはならないだろうが、自民党・公明党推薦の新人候補と共産党推薦の新人候補の中に割って入った国民民主党、都民ファースト推薦の前都議会議員(元東久留米市議会議員)の細谷祥子候補を小池さんが応援をするというのだから、小池さんなり都民ファーストあるいは国民民主党の力が現時点でどの程度のものかを実証する最高の機会になりそうだ。

小池さんの肩入れ具合から見て小池さんは、どうやら本気のようだ。

千代田区長選の再来になるかならない分からないが、無党派層、中間層がどう動くか、投票率がどこまで上がるか、等興味は尽きない。

先の都議会議員選挙の時は、小池さんの体調不良もあって、小池さんのマジックは必ずしも
十分に働かなかった。

国民民主党と都民ファーストの連携がこれからどの程度進むかを占うためにも、今回の東久留米市長選の結果は重要である。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2021年12月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。