「人間社会の大多数のヒツジ」からはじまるコロナ災害

永江一石のオオカミとヒツジ論

ずっと昔からネタとして言ってまして、10年前にブログにも書きました。

イソップ物語には無い、オオカミとヒツジの話

人間は大別すると「オオカミ」と「ヒツジ」に分けられます

オオカミ ヒツジ
自分で稼ぐべきと考える 働いた分をもらうと考える
楽しみ 獲物を捕まえること 毎日のんびり暮らすこと
欲望 強め あまりない
空腹 割と耐えられる 絶対イヤ
食事 食えるときに食えるだけ食う 腹八分目が主義なので健康
個性 かなり強め ほかと違うのは嫌
友達(群れ) 少なめだけど深いつきあい 広めで浅いつきあい
悪者率 高い 低い
知性 高め ※ずるがしこい 低めでも問題ない
最悪の結末 野垂れ死に ジンギスカン

永江理論では、オオカミは日本の人口の5%程度ですが欧米ではもっとずっと高いです。ヒツジには羊飼いというリーダがいます。またオオカミにはなれない牧羊犬というヒツジよりはオオカミに近いタイプもおります。

牧羊犬は見た目はヒツジよりオオカミに近いですが、中身的にはヒツジに近いです。中間管理職です。すでにおわかりかと思いますが、日本人の大多数を占めるコロナ脳はヒツジです。

コロナ脳ヒツジと経済を回そうオオカミを当てはめる

経済を回そうオオカミ コロナ脳ヒツジ
経済を回して稼がねば 国が金をばらまけばよい
好きなこと 働くこと、稼ぐこと 暢気にぶらぶらしていたい
マスク強制 ゼロコロナの時まで耐えられない 決まりに従わないのはけしからん
変化 毎日同じは飽きる。新しいことが好き 同じ事の繰り返しで安心する
毎日の行動 常に狩りに出かけたい 厩舎で干草食ってる
コロナの脅威 ほかに怖いものはいくらでもある 目の前の牧羊犬だけ怖い
情報 ネットで論文も読む テレビと世間話
友達(群れ) 専門家多し 素人の群れ
将来について 本当にヤバい 考えても仕方ない
お金 普通よりはある わりと貧乏
想定する最悪の結末 破産、自殺 コロナで死ぬ

オオカミにはリーダーがいますが、そのリーダーは絶対的な立場ではなく、入れ替わったりもします。が、ヒツジは永遠に羊飼いに飼われます。ヒツジ飼いの親方がいわゆる政治家でして、配下の飼い(役人)を通してヒツジたちを飼い慣らします。

こうしたヒツジのような草食獣の特徴として、

集団パニックになる

というものがあります。なにかに驚くと一斉に走り出し止まらなくなります。

仲間を踏み潰そうが溺れようがかまわない。いまの日本はコレです。平気で「経済悪化の自殺は自己責任」とまでいいます。

オオカミとヒツジの配分

全部がオオカミでもソマリアとか戦争直後の日本みたいになってしまうので、そこそこの配分がいいわけですが、今の日本の場合、ヒツジの割合が異常に高くなりすぎています。年老いて毛も刈れないしジンギスカンにもならないようなのばかりが3割です。しかし干し草は食うし薬代も凄い。半分ボケているので一頭がパニックで走り出すと一緒にメーメー転びながら走り出します。

ヒツジしかいない社会ではオオカミは異端児です。
社会の多くの消費はオオカミによってもたらされているのに、パニックになったヒツジが一斉に走り出すと数の少ないオオカミにはどうすることもできないのです。踏み潰され、川に押し込まれます。

一番の要は、オオカミとヒツジは↑のように全く根本的な価値観が異なるので、話しても全く話が通らないことです。時間の無駄です。

ちなみに反ワクにはオオカミ系とヒツジ系がいます。オオカミ系はわりと正しい認知で「ハイリスク層は打つべきだが自分はいらん」といいますが、ヒツジ系は「何が何でもワクチンは悪だ、陰謀だ、5Gだ、ナノロボットだ」ですね。

AzmanJaka/iStock


編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2022年1月13日の記事より転載させていただきました。