「先送りする力」で高支持率キープ。岸田内閣の100日間を振り返る

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

本日は朝からBSテレ東「日経プラス9サタデー ニュースの疑問」に出演して参りました。

維新・音喜多氏「選挙目当ての野合しない」 参院選
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA150ZM0V10C22A1000000/

早速ニュース記事になりつつ、メインテーマは「岸田内閣の100日間」。高支持率が続くその理由を与野党両党の政策責任者に問うというものでした。

軒並み各社の調査で50%~60%台の安定した支持率を保つ岸田政権、その理由はざっくり3つあると思っています。

・ハネムーン期間
・コロナの感染者数が低く抑えられている
・正しく「先送りする力」により、やっている感がある

まず政権発足からの100日間は俗に「ハネムーン期間」とも呼ばれており、期待もあって周囲から暖かな目が注がれます。これは岸田内閣に限らず一般的な傾向です。

そしてコロナの波が低い・感染者数が少ない状態が続いていること。この2年間は、内閣支持率と感染の広がり具合は明らかに相関しています。岸田内閣船出のタイミングとしては幸運でした。

この2つの要素までは多くの人の共通見解だと思いますが、私が感じているのはここに加わる岸田総理の「先送りする力」

国会答弁や記者会見の受け答えも丁寧で、とりあえず「考える」「検討する」と引き取る。

あたらしい資本主義やデジタル田園都市構想など、不明瞭な概念の実現を目指して有識者会議や専門委員会を次々と立ち上げる。

こうすると、国民の目からは「なんとなくやっている感」が出るわけです。岸田総理、考えてくれるな・頑張っているなと。

100日間・3ヶ月ならこれでいいでしょう。しかし、半年・1年と時間が経過してくれば話はまったく別です。

「あの時に『検討する』と引き取ったことはどうなったんだ?」
「会議はどんな結論を出して、実際に政策としては何が行われたんだ?」

という具体的かつ目に見える「成果」が求められます。その時に始めて、岸田内閣の「真価」が問われるのではないでしょうか。

動画でもコメントしました。

私たち野党としては、こうした実態をしっかりと明らかにできるよう通常国会で総理に対峙し、また対案を示してまいります。

また本日から二期目となる「維新塾 in Tokyo」も開講。約100名の仲間とともに半年間、維新の理念や政策について学びを深めてまいります。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2021年1月15日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。