騒げば騒ぐほど、維新も立憲民主もアンチを増やす

騒げば騒ぐほど、アンチの人を増やしてしまいそうだ

多分、今回の一件は維新にも立憲民主にもマイナスに働くだろう。

自民党が漁夫の利を得るかどうかまでは分からないが、維新にも立憲民主にもウンザリし始めている人が増えているように思う。

ご本人たちは真剣なんだろうが、こういう小競り合いみたいなものはサッサと片付けた方がいい。

町田市の市長選挙にプラスになることはないだろうから、どちらかと言うと維新が先に矛を収めた方がよさそうだ。

菅さんは、自分の発言に世間の注目が集まって、案外してやったりと思っているのかも知れないが。

菅直人氏Facebookより

ヒトラーを想起させるほどの弁論術の持ち主は、日本にはいないと思うが

世の中にはいわゆる雄弁家はそれなりにいると思うが、さすがにヒトラーほど大衆を熱狂に駆り立てることが出来る政治家は、日本にはいないはずである。

ヒトラー呼ばわりされたわけではないから、皆さん、もう少し落ち着かれた方がいいだろう。

いくら弁舌爽やかと言われている橋下徹氏でも、その弁舌で大衆を何らかの行動に駆り立てることまでは出来ない。

戦前の日本には、若者を一時の狂気に誘ってしまうような壮士然とした弁舌家がいなかったわけではないが、今の日本でそこまで若者の心を鷲掴みにするような人は一人もいないはずだ。

案外、若い方々は醒めている。

むしろ、年輩者の方が危険である。

今はシニカルな人が幅を利かせている時代。

菅さんは、意図的に橋下徹氏なり維新を挑発したのだろうが、まあ、こういう挑発には乗らないことである。

互いに一歩も退きそうにない菅直人氏と維新の口喧嘩の行き着く先は?

政治家同士のこういう口喧嘩を周りが囃し立てるのはどうかと思うが、火事と喧嘩は江戸の華と言われるほどに、東京では盛り上がり始めている。

ヒトラーになぞらえられたのが余程気に障ったのだろうが、皆さん、ちょっと大事にし過ぎである。

元維新の米山さんまで乱入してしまったので、少々のことでは収まりが付きそうにない。

この際維新の足を引っ張りたい人や、立憲民主を貶めたい人たちが口々にさえずり始めたので、如何にもかしましい。

いい加減にされては如何か。

まあ、お互いに言い分はあるのだろうが、こんなことを続けていて政治家に対する国民の信頼感が高くなるとはとても思えない。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2022年1月27日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。