アメリカのNASAに学んだ「インテグレーション仕事術」

アメリカのアポロ計画を推進したNASAは、ナゼ月面着陸に成功したのか? その理由の1つは、全てを自前でやろうとしなかったことだと聞いたことがあります(画像をブログで見る)。

narvikk/iStock

すべてを内製化しないで、世界から一流の技術を集め、自らの持つ技術と組み合わせることで、ベストのパフォーマンスを実現する。それが月面着陸という大きな成果に繋がったのです。

私の仕事のやり方もこれを見習って「NASA方式」でやっています。

全てのことを自分でやるのは、不可能ですし、ベストな結果にはなりません。それよりも、それぞれの分野のベストな専門家を見つけ出し、その人を信頼して依頼する。その方がクオリティは上がります。

私の専門は資産運用です。そしてその手法は幅広い投資対象に分散する手法です。

金融資産から、国内外の不動産、ワインやウイスキー、アンティークコインといった実物資産や暗号資産も手掛けています。このような様々な投資対象を全部自分で極めるのは不可能です。

そこで、それぞれの投資分野に最も信頼できる人たちを見つけることに注力する。そして、その人たちからの情報をインテグレーション(統合)することに専念する方が良い結果をもたらすことに気が付きました。

例えば、ウクライナ不動産ならこの会社、ウイスキーならこの人、暗号資産やNFTならこのネットワークと、それぞれの専門家とコンタクトする。

私の役目は、それぞれの分野の専門家が誰なのかを目利きし、集まった情報の統合することです。

好奇心が強く、何でもやらないと気がすまない自分の性格には、1つのことを徹底的に極める「オタクの道」よりも、このような仕事のやり方が合っていると感じます。

これからも、それぞれの分野の第一人者の人たちとコラボレーションして、新しい価値を提供する仕事のスタイルを極めていくつもりです。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2022年1月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。