元首相5人による風評被害流布。

岸田総理は毅然とした答弁に加え、甲状腺がん検査自体の見直しを

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

首相「差別や偏見を助長」 菅直人氏らの「原発事故で甲状腺がん」書簡
https://www.sankei.com/article/20220202-5S2RNUOY4BIQ5EGCSQJLRGJRXI/

>岸田文雄首相は2日の衆院予算委員会で、菅直人、小泉純一郎両氏ら5人の首相経験者が欧州連合(EU)の欧州委員会に、東京電力福島第1原発事故の影響で子供が甲状腺がんに苦しんでいるとした書簡を宛てたことに関し「いわれのない差別や偏見を助長することが懸念されるものであり、適切ではない」と述べ、環境省から風評払拭のための書簡を発出したことを明かした。

上記記事より抜粋、強調筆者

本日の衆議院テレビ入り予算委員会にて、先のブログでも問題提起をしていた元首相5人から欧州委員会に宛てた書簡について、維新・足立康史衆議院議員が取り上げました。

これについて岸田総理から前述のような「適切ではない」という明確な答弁が出たこと、また環境相からも抗議の声明が出されたことを評価します。

福島県における放射線の健康影響について(風評払拭に係る環境大臣の書簡[令和4年2月1日])
https://www.env.go.jp/chemi/20220201_env.pdf

ここからもう一歩踏み込んで政府には、

・宛先である欧州委員会にも、政府の見解と科学的事実を明記した声明文を送ること
・そもそも風評被害の温床になっている、福島の子どもたちへの甲状腺がん検査を見直すこと

を求めたいと思います(現職である菅直人議員には直接の抗議も)。

これまでも国会質疑等で取り上げてきた通り、福島原発事故と甲状腺がんの増減については関連は見られないことが10年以上の研究でほぼ確実になっているにもかかわらず、未だに福島県ではこの検査がかなり強引に実施されています。

これには過剰診断のデメリットがあまりにも大きいことは、有識者・関係者からも繰り返し指摘がなされています。

こうしたこれまでの検査のやり方はこれを機に全面的に見直し、中止をするか「あくまで任意・希望制」であることを徹底をするべきではないでしょうか。

来週2月9日には、原子力などの問題を取り扱う資源エネルギー調査会の質疑がありますので、その場でも再びこの課題について取り上げる予定です。

そして政府や自民党からは声が上がりましたが、これに対して菅直人議員が所属する立憲民主党はどう考えているのでしょうか。

甲状腺検査はこれまで通りのやり方で継続し、また不正確な事実を流布することが正しいと考えているのでしょうか?

我々は合理的なエネルギー政策と福島の風評被害払拭のために、建設的な提案を続けてまいります。

それでは、また明日。

元首相たち 首相官邸HPより


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2022年2月2日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。