【研究者の書評】千葉聡(著)「進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語」

野北 和宏

前回の「オンライン授業」のコーナーでは、「ガラパゴス諸島」と「ガラパゴス」のことを解説しました。

じつは、この千葉聡さんの「進化のからくり」というエッセー本を読んで、同じ大学の教授として、そして大学時代の探検部員として、そのエッセーを大いに楽しんだのです。そこで、今回は、同業の大学教授として、研究分野は違いますが、自分の研究、学生やポスドクの指導、そして社会との関わりの観点からこの本をレビューしたいと思います。

前回紹介した中川毅 (著)「人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか (ブルーバックス)」もそうですが、最近研究者でご自身の研究を物語としてすごく魅力的に書き上げる文才のある方々が多くなったと感じています。この千葉聡教授のエッセーも、本の帯にあるように「むっちゃおもしろい」と僕も大絶賛します。

 

 

動画のノギタ教授は、豪州クイーンズランド大学・機械鉱山工学部内の日本スペリア電子材料製造研究センター(NS CMEM)で教授・センター長を務めています。

千葉聡 (著)「進化のからくり 現代のダーウィンたちの物語 (ブルーバックス)

中川毅 (著)「人類と気候の10万年史 過去に何が起きたのか、これから何が起こるのか (ブルーバックス)