福島の子どもたちへの過剰診断問題。小泉進次郎前環境大臣の答弁後も事態はほとんど進展せず

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

本日、参議院・資源エネルギー調査会にて久しぶりの質疑に立ちました。約2ヶ月ぶり…?

メインのテーマは原子力政策と、そして元首相5名によるEUへの書簡でスポットがあたった福島の甲状腺がん・甲状腺検査の過剰診断問題についてです。

↑こちらのアカウントが質問の要旨をTweetでまとめてくださっていますが、福島で今なお行われている子どもたちへの甲状腺検査は任意性が担保されておらず、メリットをデメリットが遥かに上回って「過剰診断」の問題を引き起こしていることはこれまで繰り返し指摘してきた通りです。

参考過去記事:
福島県で行われている甲状腺検査(がん検査)の「過剰診断」問題。弊害が大きく、早急な見直し・終了を【追記あり】
(2020年2月)

そして昨年には衆議院で与党会派である細野豪志議員がこの問題を取り上げ、当時の小泉進次郎環境大臣に任意性を薄れさせ同調圧力の温床になっている「学校内・授業時間内での検査実施」を少なくとも見直すように強く・繰り返し迫りました。

参考過去記事:
過剰診断が明白でも、未だに続く福島県・甲状腺がん検査。「学校内・授業中の検査」を早急に見直すべき理由
(2021年2月)

これに対して小泉進次郎大臣(当時)は「何ができるか真剣に考えたい」という答弁を残し、事態を進展を多くの関係者が期待をしていました。

ところが結果は、今日の質疑で明らかになったとおり、学校での希望調査票の回収が取りやめられただけ

学校内・授業時間中の検査はこれまで通り行われているとのことで、これでは私や細野議員が繰り返し指摘をしてきた任意性の担保は明らかに不十分です。

発信力のある小泉進次郎・前大臣の突破力には期待していた部分もあったのですが、脱炭素にかかわる政策は強力に推し進められた一方で、被災地支援・福島の問題についてはなおざりにされたような印象があります。

さらなる任意性の担保、そして過剰診断や風評被害を引き起こす甲状腺検査自体の見直しについて、副大臣から「問題意識をもって検討していく」という答弁がありましたので、本件は引き続き予算委員会などで取り上げてまいります。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2022年2月8日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。