東京の降雪報道を「騒ぎすぎ」と感じるのは私だけ?

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10日は日本列島に寒波が襲来し、東京でも朝から雪が舞っていました。夕方から夜にかけて少し激しく降りました。

東京都心でも最大で5センチの積雪予想でしたが、結局は路面には雪も積もらず、公共交通機関の大きな混乱もありませんでした。

東京での降雪でいつも気になるのは、メディアの大袈裟な騒ぎっぷりです。今回もお昼の情報番組を見ていたら、わざわざ八王子までロケに出かけていました。雪が舞い始めただけで、その映像を黒い建物をバックに映しだしました。レポーターが「みぞれが雪に変わってきました!」と興奮気味に現場報告していました。

確かに、メディアの報道が大げさになるのは、致し方ない面もあります。リスクを回避するために大げさにせざるを得ないバイアスがどうしてもかかるからです。

大雪の予報をして今回のように外しても、降らなくて大事にならず良かったとコメントすれば、それで終わりです。

ところが、楽観的な予報をして、大雪で交通機関が大混乱になれば、批判が殺到しバッシングされるリスクがあります。

しかし、東京で大雪が降ったところで、山間部の豪雪地帯のように、命に関わるような事態にはまずなりません。公共交通機関のダイヤが乱れるのは確かに困りますが、過剰反応して、空振りに終わるのも困ります。

また、雪の日の翌日になるとお約束で、都心の道路で転んでいる人の映像が流れることもあります。これも深刻というより、どこかコミカルな視点が見え隠れしているように感じるのは、私の気のせいでしょうか。

大雪の予報で、在宅勤務が増えたせいか、いつも行っている都心のスターバックスは朝から休日のようにガラガラ(写真)。恐らく、夜の飲食店も予定キャンセルが多かったはず。大げさな降雪予報は、飲食店にとっては営業妨害です。


編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2022年2月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。