ロシアとウクライナは「どっちもどっち」なのか?

ロシアのウクライナ侵略について、元首相が「ドイツから東に拡大しないという約束を破ったNATOが悪い」と言っています。

侵略する国とされる国が「どっちもどっち」という話は、さすがに野党もいいませんが、れいわ新選組だけは別です。「米欧主要国がソ連邦崩壊時の約束であるNATO東方拡大せず、を反故にしてきたことなどに目を向ける」という条件をつけ、ロシア非難の国会決議に3人だけ反対しました。

維新も「どっちもどっち」派なんでしょうか。橋下徹さんも「NATOの東方拡大」を強調しています。

維新の鈴木宗男さんも「戦争の原因はウクライナの挑発と脅しだ」と言っています。

この人も一応、元は国際政治学者ですが…

国際政治の専門家は「とんでもない話だ」と激怒。

そもそも「東方拡大しない」という約束があったわけではありません。

プーチン大統領は侵略前の演説で「ウクライナのNATO加盟が脅威だ」と主張しました。安倍元首相にも一貫してそう言っていたようです。

でもそれはプーチンが2014年のクリミア併合(これも侵略と呼んだほうがいい)を正当化するために、後からつけた理屈です。それを承認した国はほとんどありません。

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