化学兵器の使用でNATO介入か

BBCによると、ポーランドのドゥダ大統領は13日、ロシアがウクライナで化学兵器を使用すれば、NATOは対応を真剣に検討する必要が出てくるとの考えを述べました。

バイデン米大統領は11日、実際に生物・化学兵器を使用すれば「厳しい代償を払わせる」と、ロシアが生物・化学兵器を使うことへの警戒が強まっています。

ロシアの戦略はエスカレーションしてきています。

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ロシアは「偽旗作戦」を展開するのは目に見えています。すでにロシア軍は、ベラルーシのウクライナ国境付近の集落にロシア軍機による空爆を行ったり、アメリカがウクライナで生物兵器を開発しているという主張を行ったりしています。

たとえ稚拙であっても、この手法はシリアで実証済です。

生物兵器は、病原体(ウイルス、細菌、真菌)とそれらが産生する毒素を搭載した兵器を指し、炭疽菌などがあります。2001年のアメリカ炭疽菌事件、日本ではオウム真理教によって未遂に終わった事件があります。

一方、化学兵器とは、体内システムを攻撃する毒素や化学物質を搭載した兵器を指します。サリンやVX神経剤はわずかな量で人ひとりを殺すのに十分だと言われています。最近ではシリア政府による反政府軍との戦争で使用されました。この際、シリアの後ろ盾となったロシアは黙認しています。日本でもオウム真理教が使用しています。

これらの物質の使用は、ロシアを含む大多数の国が署名した1972年の生物兵器禁止条約、1997年の化学兵器禁止条約で、厳しく禁止されています。

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