「愛子内親王殿下ご成年をお迎えになっての記者会見」が行われた。すでに書いたように、これは従来の慣例によれば、成年に先立ち半月ほど前に行うべきものであり、4か月も延期されたのは遺憾である。
また、昨日は、悠仁さまの卒業式の日であり、将来の天皇陛下の晴れの日にわざわざぶつけるというのも非常識だ。宮内庁の配慮のなさ、不手際を厳しく批判したい。
内容については、延期しても、じっくりと内容を精査したいというご希望だっただけに、よく練られたもので優等生的であるが、「穏やか」「無邪気」と自らいわれるお人柄がよく現れていた。その一方で、眞子様や佳子様のときに比べて、個性的な楽しさには欠けた。
内容での注目点は、自分の短所として、「自由に伸び伸びと育ったようで、少しマイペースな部分があるところだと自覚しております。また、小さい頃から人見知りのところがございますので、これから頑張って克服することができれば、と思います」と仰ったことがある。「マイペース」とか「人見知り」は皇族という立場上、あまり好ましくないので、ご自分でも仰っているように、おおいに克服していただければいいと思う。
しかし、それならばこそ、大学に二年間で一度しか登校されていないのは、まったくよろしくない。
「感染防止の観点から、普段は大学には通学せず、全科目をオンラインで受講しております。学習院大学では、対面授業を再開している教科も一部ございますが、そのような授業については、対面とオンライン両方の受講を可能とするハイブリッド形式により、授業の同時配信をしていただいており、そういった先生方の御配慮のお陰で、学業が続けられていることを有り難く思っております」と仰った。
「感染拡大が一日も早く収束し、このような厳しい状況が落ち着いた先に、少しでも不安の少ない環境で、皆が有意義な学校生活を送ることのできる未来が待っていることを願っております」ということだが、まったく登校していない学生は極めて希なわけで、宮内庁が感染防止だといって愛子様を皇居に閉じ込めているのはまったく理解できない。。
「生き物のお世話をしたり」「音楽を聞いたり」「運動をしたり」されているそうで、「体を動かすことが好きですので、父と一緒に敷地内をジョギングしたり、以前は家族3人でテニスをしたり」「職員とマスクを着用したままバドミントンやバレーボールをしたりすることもございます」「これからも、ペットを含め、家族で過ごす時間を大事にしてまいりたいと思っております」というのは、20歳の女性として気の毒で仕方ない。
注目の眞子様の結婚については、「朝見の儀や納采の儀などの儀式を行わない運びとなったのは、天皇陛下や秋篠宮皇嗣殿下の御判断によるものと伺っておりますので、私から発言することは控えさせていただきたい」「従姉妹として、末永いお幸せをお祈りしております」ということで、感想らしきものは聞けなかった。
また、ご自身の結婚については、「理想のお相手については、特別これといったものはございませんが、一緒にいてお互いが笑顔になれるような関係が理想的」ということだったが、内親王という立場からのお考えが聞けなかったのは物足りなかった。
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参考URL:愛子内親王殿下ご成年をお迎えになっての記者会見全文(宮内庁)
参考URL:悠仁さま 中学校を卒業「充実した3年間になったと思います」(NHK)
参考URL:愛子さま 成年の記者会見 “一つ一つの務めを大切にして”(NHK)
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