能弁、雄弁が仇になった御仁は、タモリさんへの弟子入りをお勧めします

タモリさんへの弟子入りをお勧めします

能弁、雄弁が必ずしも金ではないことは承知していたが、その証拠を皆さんにお示しする機会がこれまでは殆どなかった。

先日のタモリさんの番組で、タモリさんが貫いた沈黙が激賞されていることを知った。

タモリさんの冠番組だそうだが、2時間の放映時間の間にタモリさんが発した言葉はごく僅か、二言三言だったという。

ご自分の発言時間を専門家の皆さんに譲られたということだ。

おちゃらけが一切なく、自己アピールもまったくなかったということだ。

タモリさんが何を言うのか注目してテレビの画面を食い入るように見ておられた視聴者の中には狐に鼻をつままれたような思いをされた方もおられるだろうが、沈黙を守ることでタモリさんの存在感が何倍にも大きくなったそうだ。

タレントはタレントでも、タモリさんはさすがである。

かくありたいものである。

能弁、雄弁が仇になってニューズウィークでディスられているといわれているかのご仁は、一度タモリさんに弟子入りされたら如何だろうか。

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大阪維新は、橋下徹氏や松井氏にメディア出演をセーブするようお願いしては如何だろうか

国政維新の方がちょっとましかな、というくらいに維新のイメージがドンドン悪くなっている。

一時は立憲民主党を凌ぐ勢いを示したこともあるが、橋下徹氏や松井氏が維新のイメージをぶち壊してしまったようだ。

特に問題なのは、橋下徹氏。

橋下徹氏の一言一言が、良識派の方々の神経を逆撫でしているようだ。

タレント業に徹している橋下徹氏をテレビ局が有識者の枠組みで多用するのは、そろそろ止めにした方がいい。

タレントだから、どんな問題にもすぐ反応してそれなりの答えが出来るのはいいが、よくよく考えると、ちょっとそれはどうかな、と思うような物言いが多い。

極論が多くなった。

国政維新のメンバーには色々な出自の人がいるから、大阪維新の色は大分薄まってきているような感じだが、純粋な大阪維新には橋下徹氏や松井氏の影が色濃くついていて、結局は大阪維新全体のイメージダウンに繋がっているようである。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2022年3月19日・5日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。