アメリカの「代理戦争」論で左派と右派が大同団結?

アゴラ編集部

このごろ「ウクライナ戦争はアメリカのしかけた代理戦争だ」という意見がみられるようになりました。これは「どっちもどっち」論の変種ですが、もっと明確にアメリカを悪役にする議論です。代表はこの人。

鳩山元首相も「米国の軍産複合体の利益のための戦争だ」という意見です。

アメリカの右派系メディアにもそういう意見がありますが、なぜか日本の憲法9条系の人々が共感しています。

国際政治学者だったこの人も「代理戦争」派に合流。

最近は立民党も「アメリカがロシアを追い詰めた」と言い始めました。共通点は「反米」でしょうか。

この人も「アメリカの軍需産業が戦争をやりたがっている」論のようです。

これには専門家も苦言を呈しています。

NATO拡大批判の元祖は、国際政治学の保守派ミアシャイマー。これは陰謀論とは違いますが、「NATOの東方拡大が悪い」という論理は明快です。

それを批判するのが篠田英朗さん。むしろ「東方拡大が足りなかった」という意見です。

これはNATOやアメリカ国務省などの主流派の意見でもあります。

戦争の現場を知っているジャーナリストも批判しています。

「戦争の原因はNATO(あるいはアメリカ)の東方拡大にもある」という意見は、ネオナチ陰謀論などとは違って傾聴に値します。

  • 本当に100%ロシアが悪いのか?
  • NATOにもプーチンの疑心暗鬼を生んだ原因はあるのではないか?
  • ロシアを断罪するだけでは、今後の平和維持はできないのではないか?

など、この問題は非常にむずかしいので専門家の投稿を歓迎します。一般の方でも事実を踏まえた意見なら投稿窓口からどうぞ。この記事のコメント欄でも結構です。