外遊中の岸田首相は、イギリス・ロンドンの金融街シティで講演し、日本への投資を呼びかけました。(岸田に投資を=インベスト・イン・キシダ)
また、岸田首相は「新しい資本主義」の取り組みとして、①人への投資②科学技術・イノベーションへの投資③スタートアップ(急成長する組織)投資④グリーン・デジタル分野への投資の4本柱をあげました。
しかし、これに対するイギリスでの反応はとても冷やかでした。
岸田に投資してと吠えたのにイギリスでガン無視されてて実に泣ける
— 谷本真由美 (めいろま) 「世界のニュースを日本人は何も知らない3」発売中 (@May_Roma) May 5, 2022
日本での反応も冷ややかでした。
え、結局そっちに行くの?って感じ。「貯蓄から投資へ」は長年の日本の資本市場の課題なので方向はいいのですが、それを「新しい資本主義」と呼んでいいの?そもそも最初に発表するのが海外でいいの?ちょっと???だらけで困惑中。
岸田首相「資産所得倍増プラン」を表明 https://t.co/Q56PMH5URd
— 玉木雄一郎(国民民主党代表) (@tamakiyuichiro) May 5, 2022
そして具体策はなにもありませんでした。
これだけ美辞麗句を連ねて、具体策が何もない演説も珍しい。「福祉国家も新自由主義も」って、何も言ったことにならない。
岸田首相のシティー講演要旨 「強く持続的な資本主義へ」: 日本経済新聞 https://t.co/nTV9U48G71
— 池田信夫 (@ikedanob) May 5, 2022
言ってることとやってることがあべこべだという指摘もあります。今までの政府の行動は投資の促進とは逆行するものでした。
今の日本の政治家は誰がやっても恥ずかしい言葉遊びを始めてしまうのでしょうか。
また始まった恥ずかしい言葉遊び。やってるふりの繰り返し。ここまで日銀と年金資金を投入し官製バブルを膨らませておいて、いま国民に貯蓄から投資などとよく言える。バブルが破裂したら岸田首相は責任を取れるのか?最優先課題は副作用の破裂を防ぐ事。ごまかしは通じない。 https://t.co/LfIy4Jgc1o
— 小沢一郎(事務所) (@ozawa_jimusho) May 5, 2022
しかし、これから日本がなにで食ってくのかという自画像を正確に認識することは重要です。
岸田総理へ!日本が、この原油高でもエネルギーや食料品を安定的に輸入できてるのも、海外投資からの配当や利息等の黒字が年間20兆円近くあるからだ。
この額はすでに貿易黒字の額より遥かに大きい。
日本経済はすでに加工貿易型の勤労立国ではない。株主還元を軽視したら日本経済は保たないんです pic.twitter.com/y6uG607pFF
— 田端 塾長/ 田端大学あと5名 (@tabbata) February 21, 2022
「インベスト・イン・キシダ」はイギリスでもまったく話題になっていないようですが、戦闘航空システムに関する同意や、イギリスのCPTPP(TPP11)加盟の後押しなど、枝葉に関しては一定の成果があるとの見方もあります。リップサービスだと思われますが。
Chris Hughes, Professor of International Politics and Japanese Studies at the University of Warwick, said Kishida’s visit “will further consolidate a U.K.-Japan ‘quasi-alliance’ that has been worked on for the last decade or more.” https://t.co/Rpm1M5xKKj
— Philip Shetler-Jones (@shetlerjones) May 5, 2022
エネルギーのロシア依存から脱却するために、原子力活用に触れましたが、あまり期待できそうにありません。
そんなのは今まで出た仮定の話。しいて言えば新しい言葉はpro-growth carbon pricingぐらいだが、これも炭素税の意味を知らない官僚の造語だろう。税金でどうやって成長するのか、教えてよ。 https://t.co/SJvcMIcmhV
— 池田信夫 (@ikedanob) May 6, 2022
これらの批判にも聞く力を発揮してほしいものです。