家庭の貧困が子供の学習や進学を阻むという傾向が、内閣府の初の全国調査で改めて明らかになりましたが、それを「親ガチャ」と形容した東京新聞の記事「『親ガチャ』データで裏付け」が議論を呼んでいます。
格差が固定化しないよう、早い時期から対策を
データで裏付け 貧困層の子「授業わからない」3倍超、進路「中高まで」4倍超
貧困層の子どもの授業「分からない」割合が、暮らし安定してる層の3倍以上。進学希望が「中学・高校まで」にとどまる割合4倍以上https://t.co/4HiL708wId— 望月衣塑子 (@ISOKO_MOCHIZUKI) May 6, 2022
「親ガチャ」とはネットスラングで、生まれもった容姿や能力、家庭環境によって人生が大きく左右されるという認識から、「生まれてくる子供は親を選べない」ことを、スマホゲームの「ガチャ」 に例えたことから広く使われるようになりました。
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貧困層を放置するのは行政による失敗なので、「親ガチャ」という言葉を使うべきでないと。
貧困層に対する、行政による学習・教育への支援の不十分さを「親ガチャ」というのは、やめませんか?
これ言わば、「国ガチャ」なので。
「親ガチャ」データで裏付け 貧困層の子「授業わからない」3倍超、進路「中高まで」4倍超:東京新聞 TOKYO Web https://t.co/ivUC6QDfJL
— Koichi Kawakami, 川上浩一 (@koichi_kawakami) May 6, 2022
一方、日本に生まれてきた時点で「国ガチャ」に成功してるんだから甘えるなという意見もあります。ディアナさんはロシア生まれの関西系ロシア人で言葉にとても説得力がありますが、この発言も議論を巻き起こしました。
保守的と思われる立場の人からも。
何が親ガチャ失敗ですか。
国ガチャ大成功している身分で甘えるでない。— 橋本琴絵 (@HashimotoKotoe) May 6, 2022
海外から見ると、世の中は悲惨な国だらけなのだから、ラッキーなのだという指摘もあります。
スタンフォードあれな、まさに親ガチャなんだけど、親ガチャに関連して国ガチャの辛さを感じるわな。
旧ソ連の人、ウクライナの人は悲惨だよ。中国も悲惨だ。メキシコも悲惨だ。イランもイラクも悲惨だ。シリアも悲惨だ。
悲惨な国だらけだ。
日本人文句言うなよ。うんとラッキーなんだからさ。
— 谷本真由美 (めいろま) 「世界のニュースを日本人は何も知らない3」発売中 (@May_Roma) May 5, 2022
ちなみに、「親ガチャ」に対して「国ガチャ」と言ったのは、飯山陽先生のようです。
noteマガジン:NHKが紹介していた「親ガチャ」という言葉について、思ったことを書きました。親ガチャもあるけど、それ以上に国ガチャってあるんじゃないのかな、という話です。 https://t.co/GqRGMSrUVh
— 飯山陽 Dr. Akari IIYAMA 新刊『中東問題再考』増刷決定 (@IiyamaAkari) October 3, 2021
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一方、「親ガチャなんて関係ない」と言う人は、本当の底辺を知らないのだという指摘も。
「親ガチャなんて関係ない」
は、親ガチャ大当たりしたからこそ言える言葉
ハズレは底が無く、悲惨な実例はいくらでもある— 村田@元被虐児童 (@DYdZZP59VT2LSgG) April 29, 2022
けれども、「親ガチャ」のようなことが議論になるのは近年の傾向ではという見解も。
「子ガチャ」と言い出す人もいるようです。
「親ガチャ」って言葉に対抗したいからって「子ガチャ」って言ってる人が入るけど
自分の意思で子供産み出しておいて子供を悪く言って恥ずかしくないのかな?って思う…— 腐りかけのミカン (@mDoQHNzGpMCqycJ) April 30, 2022
「親ガチャ」という言葉はいろいろなレベルで使われていて、議論がかみ合っていないという一面もあるようです。
「親ガチャ」「毒親」という言葉をよく知らず使っている人、
とりあえずこういうことというのはわかってほしいんだな pic.twitter.com/lMO5nMOaKJ— ゆきこ@離島日記 (@kkym_yukiko) April 29, 2022
論争の前にまずは「親ガチャ」という言葉の定義から始めたほうがよさそうです。