SDGs世界ランキングを上げる方法を考えてみた。日本は超好成績の19位(163カ国中)。

SDGs世界ランキングが発表されました。

SDGsとはSustainable Development Goalsの略で、持続可能な開発目標を意味します。目標は全部で17あります。

このランキングで日本は全世界163カ国中19位と上位12%に入るSDGs超エリート国です。

アゴラでの藤枝一也さんの記事「日本が圧倒的に世界1位のSDGsランキング」では、ユニークな解析がされており、なんと検索で日本人が一番SDGsに関心があるとのことです。

朝日新聞の記事の見出しは「日本のSDGs達成度、世界19位に低下 増えた「最低評価」」と、なんだか日本がSDGs劣等生のような印象を受けます。

ちなみに、ドイツは6位、アメリカは41位、オーストラリアは38位です。

今回SGDsランキングのhpを確認して、僕なりの解析をしてみたいと思い、この動画を作成してみました。日本の評価が低い5項目は以下のとおりです。()内は円グラフから読み取った100点満点中の得点を示します。そしてドイツ、アメリカ、オーストラリアの得点も日本と比べてみました。

目標5「ジェンダー平等」 日本(62/100) 独(77/100) 米国(90/100) 豪州(88/100)
目標13「気候変動対策」 日本(71/100)  独(54/100)  米国(70/100) 豪州(12/100)
目標14「海の環境保全」 日本(56/100) 独(68/100) 米国(62/100) 豪州(70/100)
目標15「陸の環境保全」 日本(65/100) 独(78/100) 米国(56/100) 豪州(68/100)
目標17「パートナーシップ推進」 日本(74/100) 独(78/100) 米国(65/100) 豪州(71/100)

目標5「ジェンダー平等」:日独米豪では日本が最低の得点で、誰が見ても「ジェンダー平等」に力を入れなければいけないことは明らかだと思います。この目標で見習うべきはアメリカ(90/100)ですね。

目標13「気候変動対策」:ここで驚いたことは、日本がいつも環境対策で引き合いに出す(?)ドイツの「気候変動対策」の点数は54点と日本の71点よりもはるかに低いことです。日本は米国70点とほぼ同じ頑張りです。

これから言えることは「気候変動対策」でドイツを見習ってはいけないということだと思います。つまり、ドイツのように原子力を廃止したりしてはいけないことがわかります。豪州が低いのは原子力発電がないため発電を火力に頼っているためCO2排出量が多いためだと推測できます。結局日本はCO2を排出しない原子力発電の再稼動を急ぐことが点数を上げる特効薬となると思います。

再エネの導入では、太陽光発電は森林を切り開く問題が起こっていますし、風力も海の環境を破壊することが懸念されているので、再エネ導入を加速させると、目標14「海の環境保全」と目標15「陸の環境保全」の点数を下げることとなると思います。ですから、再エネのこれ以上の導入はストップさせるべきだと考えます。

最後は、目標17「パートナーシップ推進」ですが、これはコロナ規制を緩めて外国人の日本訪問をより加速させる必要があると思います。

動画のノギタ教授は、豪州クイーンズランド大学・機械鉱山工学部内の日本スペリア電子材料製造研究センター(NS CMEM)で教授・センター長を務めています。