精神科医の先生が書店でつぶやいたツイートが話題になっています。「年収200万円で豊かに暮らす」という本を見て、色々な地獄を感じたそうです。
色々な地獄を感じた、これを見た時。 pic.twitter.com/WVE8sL1dbj
— 運動した医 (@drpsychosomatic) June 19, 2022
200万円で暮らせるはずがない!フェイクだ!という厳しい意見が多くなっています。
年収200万で豊かに暮らせる、というコンセプトの雑誌が話題のようですが、その雑誌の企画や編集に携わっている人の年収が200万円なはずもなく…
— Joy Taniguchi (@JoyTaniguchi) June 19, 2022
この本は年収200万円の人向けの本ではないという指摘もあります。
「年収200万でも豊かに暮らせる本」ってのは本当に年収200万円の人には買えない。
あれは「年収200万になったとしても楽しく生活できるんだ」って中間層(300万円から800万円)の読者に安心させる娯楽本に近い。要するにエンターテイメント。あたいは年収200万円以下の時にそう感じてたな。
— 望月もちぎ (@omoti194) June 19, 2022
年収300万円以上の人が読めばいいんだと前向きにとらえる向きもあります。
「貧しさを受け入れさせようとするな」という趣旨のリアクションが多いけど、年収300万以上の人が年収200万相当の生活レベルで暮らせば資産運用などによる蓄えをすることで確実にある種の豊かさは実現できるので、実際には200万よりも多い収入がある人向けの人生攻略本だったりしないですかね。 https://t.co/5OdDeJx6Gj
— 嶋田大貴 (@shimariso) June 19, 2022
自身は高額所得者である森永卓郎さんが「年収300万円時代を生き抜く」と言っていたのは2005年でしたが、今では200万円に。
10年前のワイが小5のぐらいの時には年収350万ぐらいで貧困とかNHKのドキュメンタリーで言われてた気がするけど今やそれが当たり前になって年収200万でも幸せ!とかいう時代だからついに貧困の底がやばいことになってきたなと思う。
— おわてゃ (@owakon_theend) June 19, 2022
これは社会が間違っているという痛烈な社会批判もあります。
年収200万で豊かに暮らせる事は「絶対に」ありません。200万円で豊かに暮らす事を強いているのなら、それは欺瞞であり、強権であり、詐術です。貴方がおかしいのではなくこの国のシステムが異常なのだ。貴方が200万しか手に入らないのは、貴方の能力が低いからでなく、この国の労働環境が異常なだけ。
— 古谷経衡@新刊『敗軍の名将-インパール・沖縄・特攻』 (幻冬舎新書) 重版御礼! (@aniotahosyu) June 19, 2022
年収200万円でも重要な仕事を担っている人は多いです。
保育士の手取りは15万円程度とのことなので、手取りで考えたら年収200万ほどの厳しい現実…『子どもの相手なんて誰でもできる仕事だろ』などと考える人が多いからなのか、保育士の薄給激務な待遇は未だに改善されません。政治家は保育士の職業体験をして大変さを経験してみるべきではないでしょうか。
— Childish Teacher (@TeacherChildish) June 19, 2022
まだまだ恵まれているという意見も。
年収120万の自分にとっては年収200万でも魅力的なんだな
— 紫桃 貴亮 (@takaaki_shito) June 19, 2022
「手取り14万?お前が終わってんだよ」という堀江貴文氏の解説も、以前話題になりました。
「手取り14万?お前が終わってんだよ」について解説しますhttps://t.co/jNhM9vVAbm pic.twitter.com/BBrFX4qYf3
— 堀江貴文(Takafumi Horie) (@takapon_jp) October 12, 2019
海外でも同じような問題が。イギリスはグローバル化が進んでいる分、そのヒエラルキーはさらに熾烈な印象を受けます。
ちなみにイギリスは働き方は大体日本の20-30年先行してるのだが、ここでは有名大卒でも文系は仕事がなく年収200万とかでコールセンターの仕事とかしてるが、インドや東欧から次々にくるIT屋は年収1500万とかですぐ雇われる。医者も外国人だらけ。技能あれば稼げる自由市場であるが日本も多分そうなる
— 谷本真由美 (めいろま) 「世界のニュースを日本人は何も知らない3」発売中 (@May_Roma) January 24, 2020
個人事業主のインボイス問題は、貧困の問題と税制の問題がごっちゃになって議論されています。
\🖌CREATOR'S VOICE📽/
クリエイターの皆さんからの
インボイス制度反対の賛同コメントをご紹介📣アニメーターの 西位輝実 さんからコメントをいただきました!#私の未来にインボイス制度はいらない@NishiiTerumi pic.twitter.com/ZmTxMx8m5f
— STOP!インボイス (@STOPINVOICE) June 12, 2022
ちなみに、国税庁の令和元年分の民間給与実態統計調査によると、年収200万円以下の人の割合は、全体の約23%だそうです。
非正規・年収200万円問題は、日本経済の低生産性の根幹の問題でもありますが、マジョリティである正社員と年金生活者の間で話題になることはないと思われます。
■