5月の実質賃金は1.8%減:平均賃金5か月連続の上昇も物価高騰に追い付かず

厚生労働省が発表した5月の毎月勤労統計調査の速報値によると、物価変動の影響を除いた実質賃金は前年同月比で1.8%の減少でした。2カ月連続のマイナスとなります。物価高騰が日本人の生活を揺さぶっています。

エラー

厚労省は「賃金の伸びが物価の伸びに追いついていない」と分析しています。

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物価が高いなら賃金を上げればいいのに。賃金を上げられない原因は、日本に特有の問題をはらんでますが、それを認識している人は少ないです。(猫組長氏一流の皮肉です。念のため)

とはいうものの、海外でも物価の高騰に賃金は追いついていません

ロンドンでも。

ニューヨークでも。

物価対策で給付金を配れという人もいますが、物価が上昇してるときにばらまいたらどんなことになるのでしょうか・・・。

もちろん、消費税減税も解決になるとは思えません

高騰しつづけている電気代の対策もほとんど進んでいません

その一方で、社会インフラを維持する重要な産業では空前の人手不足が続いています。

日本人がここしばらく経験したことのない状況が同時並行で進んでいます。