参院選比例区で私が推薦する七つの候補者と政党

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全国比例で私は、次の7つの選択の中から当日の状況を見てできるだけ遅い時間に投票することにしている。7つの選択のどれにするかは、いまのところまったくニュートラルで、順不同である。社民党から参政党の候補者までやけに幅が広いが、訳あってのことだ。

① 公明党
② 社民党
③ 国民民主党
④ 石井苗子(維新)
⑤ 木内孝胤(維新)
⑥ 松田学(参政党)
⑦ 山田宏(自民党)

以下、理由を説明する。

いつも選挙のたびに言うのだが、私はどこの政党を支持するかより、自分が望ましいと思う結果に近づくように投票するし、それを人にも勧めている。だから予想と私の望ましいと思う結果を比較して、私の希望に近づくように投票する。

もう一つは、それぞれの政党の候補者の中で、相対的に私が好ましいと思う人がいたら、その人の順位を上げるために一票を使う。

いずれにせよ、当選可能性のない候補に投票することも、当選が確実な候補に投票することも票をドブに棄てるようなものだ。ボーダーラインにある候補や、最後の1議席を争う政党に入れるべきだ。

昨日は、「憲法改正をしたいなら自民一人勝ちは良くない:公明・国民民主が伸びることが憲法改正を容易にする」を書いたが、公明党は都道府県ごろの『選挙区』で当落線上に何人かあり、議席を減らすと、憲法改正に消極的になると見られるし、国民民主党が予想されるように議席を大幅に減らすと、立憲民主党との力関係において不利になり、党の存続もとわれかねず、憲法改正には賛成しにくくなるだろう。

そして、この両党が消極的では、発議はできても国民投票で否決される可能性が高い。

したがって、この両党の善戦こそが、憲法改正を容易にすると書いた。

もうひとつ、社民党については、ドイツの社民党やイギリスの労働党と同系統の国際常識に従った健全な左派政党として存在し続けて欲しい。議席欲しさに立憲民主党に行った変節者は私は評価しない。

主要国で絶滅したも同然の共産党はいまのような形で存在するだけ日本の恥だし(共産党が生まれ変わることを期待する)、れいわ新撰組のようなポピュリストも同様だ。

一方、自民党は十分に堅調なので、比例区ではあまり票を入れたくないが、山田宏候補は、皇室問題についてもっともしっかりした考えを持っており、政策通であるし、野党とのパイプも太いから是が非でも落としてはならない人である。

維新については、議席数としては十分に躍進しそうだが、タレントなどばかり当選しては、値打ちが下がる。政策的にしっかりしたものを持っている石井苗子候補(現職)と木内孝胤候補(元衆議院議員)を推したい。

参政党は、2議席とれるかもと云われたり、1議席も無理ではと評価が分かれている。この党の候補者はバラエティに富んで面白いし、国会にこういう人もいてもいいという人もいるが、ワクチンとか食品についてのデタラメな主張をする人もいるし、なんとも評価しがたい。

ただ、ぶっとんだ人も多い中で、政策通の松田学候補(元代議士)が滑り込めるかどうかは、この党が前向きの役割を果たせるかどうかの分かれ目になると思う。ワクチン問題については、まったく意見が違うが、政界でも有数の政策通として一目置くべき人だ。