行政側は規制ができるか、表現・言論の自由から考える
こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。
夏だ!コミケだ!表現の自由だ!
ということで、今年のコミケ街宣の日程が発表されました。13日は松本ときひろ区議のブースで売り子を手伝い、14日14時10分~の枠で演説します。
お盆の真っ只中になりますが、来場予定の方はぜひご注目いただけますと幸いです。
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さて、表現・言論の自由に関連した気になるニュースを。
拡声器デモで安倍氏罵倒 静かな鎮魂、今年もかなわず
https://www.sankei.com/article/20220806-H62YHUSIKZPHBILA4WKVIYDBAQ/
>広島に原爆が投下されてから77回目の「原爆の日」を迎えた6日、広島市中区の平和記念公園では、反戦・反核を叫ぶ団体がデモ集会を開き、拡声器を使ってシュプレヒコールを上げた。慰霊の日にふさわしい環境とは言い難く、平和の希求に名を借りた一方的な政治的主張が繰り広げられた。(中略)
>「人間の鎖」ともいえる人垣の中でマイクを手にした男性は、「安倍(晋三元首相)は殺されて当然だ!」と叫んだ。周囲には「国民の戦争動員への道 アベの国葬反対!」と書かれたカードを掲げる若者らの姿も見られた。(中略)
>広島市では昨年6月、式典を「厳粛の中で行う」と定めた平和推進基本条例が施行されたが、デモを規制する法的性質は伴っておらず、実効性は皆無に等しい。市民の会代表の石川勝也さん(66)は「今のままでは、祈りの朝が冒瀆(ぼうとく)され続ける。行政に毅然(きぜん)とした対応を求めたい」と語気を強めた。
(上記産経新聞記事より抜粋、強調筆者)
広島の「原爆の日」において、大々的なデモを行う団体の行為が先鋭化し、問題になっています。
犠牲者の鎮魂と平和を祈る日に、このような政治的デモを敢行するのは望ましいことではないと私も考えます。率直に辞めていただきたい。
しかし一方で、記事後半にあるように、これを行政側が規制することは極めて難しいし、慎重であるべきです。なぜなら、表現の自由・言論の自由に直結することでもあるからです。
明確な不法行為などがない限り、どんな政治的主張や表現でもできる。それは望ましい国家の在り方の一つでもあります。
ただし、言論には責任が伴います。このようなデモを「TPOにふさわしくない」「不愉快だ」と批判することもまた自由であり、こうした行為はまた言論によって淘汰していくほかはありません。
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私自身はこのような遺族の気持ちを考えない過激なデモ行為は、同質化した集団がますます先鋭化したのみで、彼の政治的主張への支持が広がることはないばかりか、マイナスであると考えます。
批判の声をあげることで、「逆効果だな、辞めておこう」という流れにもっていく、言論による批判で是正していくことが望ましい方向性の一つです。
8月9日には、長崎でも鎮魂の祈りが捧げられます。拡声器や過激な言葉を用いた政治的パフォーマンスの場にならないことを願い、心ある関係者の皆様に届くよう声をあげていきます。
それでは、また明日。
編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2022年8月7日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。