【訂正】朝日新聞が旧統一教会側と「接点」

山田 肇

政治と「世界平和統一家庭連合(旧統一教会)」側との関係を鋭く批判している朝日新聞にも、旧統一教会側との接点が確認された。朝日新聞記事データベースの検索で明らかになった。

公明党の議員などが出席したとして問題になっている統一教会の関連団体、世界平和女性連合(WFWP)について、朝日新聞が好意的に取り上げた記事が、2000年以降だけで10本以上ある。その1本はこういう記事である。

他にもこんな記事がある。

  • ウルルマさん 留学生弁論大会最優秀賞に選ばれる/2006.11.08 大阪地方版/鳥取
  • 留学生8人が日本語で熱弁 津で弁論大会/2005.09.20 名古屋地方版/三重
  • 留学生7人、日本語で熱弁 さいたまで弁論大会/2002.10.06 東京地方版/埼玉
  • 途上国での活動を報告 宇都宮でNGO/2002.06.30 東京地方版/栃木

というわけで、朝日新聞もWFWPを「宣伝」しているが、批判するつもりはない。様々な団体が様々なイベントを実施しているが、イベントを記事にする都度、旧統一教会が関係しているか確認するというのは現実的な対応なのだろうか。

それは政治家も同様。一つひとつについて旧統一教会が関係しているかを確認してから祝電を贈るようになど、できるはずもない。「旧統一教会が関係していますか」といった質問をしたら、怒り出す支援者も出るに違いない。

政治家は注意深く行動すべきだが、朝日新聞もできなかったように、慎重にといっても限界はある。霊感商法の片棒を担いだならともかく、小さな関係までをいちいち批判し、正義ぶるのは大人げない。

【編集部注】当初の記事にあった「ピースロード鎌倉」は統一教会系のピースロードとは別のNPOでした。おわびして訂正します。