ルール違反の維新代表選に正当性はあるか

維新の代表選がスタートし1週間が経とうとしている。各候補は大阪、東京、神奈川など各地での街宣活動をはじめ、支持拡大のために東奔西走している。そのような中で、大変残念な事件が発生した。

馬場伸幸候補の推薦人である、広島の空本誠喜衆院議員が自ら党員票を取りまとめ、投函する場面をツイッターに投稿。臆面もなく秘密投票の原則を侵害した。

さらに、空本議員は、自身が属する広島県総支部が管理している党員名簿を馬場陣営に提供していたことが発覚し、批判が巻き起こっている。各陣営は一般党員に直接アクセスできないことになっているので、とんでもないルール違反だ。


指摘された空本議員は、自身の投稿ツイートについて「どんどん、批判でも賛成でも結構ですので、ドンドン、リツイートしてください。」(原文ママ)と煽る始末。その甲斐あってか、この事件は各メディアがこぞって取り上げた。

これは、慣れない代表選の中、滞りなく進行するよう懸命に努力している、選管をはじめとする党関係者の顔に泥を塗る行為である。また、代表選を見て下さっている一般国民に対して、党の信用を著しく失墜させる背信行為と言える。空本議員への重い処分を求めたい。

しかし、空本議員だけでなく、ほかにも公平・公正性に疑念を抱く投票呼びかけが相次いで報告されている。

いずれにせよ、こうしたやり方は、選挙の正当性を著しく損ねることになる。選管は公明正大な運営に心を砕いていると思うが、さらなる厳正な調査と情報公開に努めて頂きたい。

党員、支持者の方から落胆の声が多く届いている。あまりにひどい場合は、代表選のやり直しもあり得るだろう。残りの約1週間、一特別党員として正々堂々と戦い抜きたい。