統一教会問題は時間の問題

二階さんのような、自らヒール役を買って出るような人も政治の世界では必要

些かも世間の評判を落としたくない普通の人にはとても無理だろうが、自民党には自ら憎まれ役を買って出る人がいるのが自民党の強みかも知れない。

ヒール役が実に似合っている。

マスコミからいくら叩かれても一向に応えないようだから、二階さんの役回りはまだまだ終わらないようだ。

憎まれ役だが、そんなに憎まれないのが二階さんである。

何でも呑み込んでしまえる。

若干悪食のところも垣間見えるが、役に立つ人ではある。

色々問題を抱えている人にとっては頼もしい味方かも知れない。

まあ、統一教会問題の風化は時間の問題だろう

岸田さんがどこまで意識したおられたか分からないが、岸田さんが放った一石が結果的に統一教会問題を風化させることになるだろう。

原発再稼働、原発の新増設問題は、産業界のみならず国民の生活そのものに直結する問題なので、マスコミの皆さんの関心はそちらに大きく傾くはずである。

岸田マジックなどとは言わないが、世間の関心を一挙に変えていくための一手としては極めて有効である。

世論が大きく割れる問題ではあるが、ロシアのウクライナへの軍事侵攻を契機にエネルギー問題や世界的経済危機の問題等が浮上し、原発政策の見直しが喫緊の政治課題として登場していたから、如何にも岸田さんが攻勢に転じたように映る。

統一教会問題は清和会、安倍派にとっては大きなダメージとして残るだろうが、岸田内閣や自民党が決定的な窮地に追い込まれることは、これでほぼなくなったと言っていいだろう。

永田町の皆さんは、与野党を問わず統一教会との縁切り宣言をせざるを得なくなるだろうが、縁切り宣言してしまえば統一教会問題は急速に風化への道を辿ることになるだろう。

安倍元総理の国葬問題はそう簡単に片付かないだろうと思ってはいるが、それでも国葬が終ってしまえば、どこかでピリオドを打たなければならなくなるはずだ。

会議に臨む岸田首相 首相官邸HP

予想されている立憲民主党の新執行部も多事多難のようですね

世界日報の取材くらいは受けてもいいんじゃないかな、と私自身は思っているが、統一教会と関係がある団体とは一切関係してはいけない、というのが、目下の世論の大勢のようなので、立憲民主党が苦難の道を歩むことはどうやら必至のようだ。

統一教会問題では、与党も野党もマイナス点ばかり。

無事なのは、共産党一人ということになるのか。

当分国政選挙がない、というのが与野党共に救いになるのかも知れない。

お互いにマイナス点しか付かないのだから、ここは統一教会問題の根本的解決に向けて与野党が共闘してみては如何かしら。

与野党が歩み寄れば、統一教会の日本での活動を事実上封じ込めることが出来るようになるかも知れない。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2022年8月24・25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。