学び直しの一環としての資格試験勉強や、中高大入試の受験勉強を目指している人はたくさんいる。
しかし、試験日までに残された時間が想像以上に短いことを知っている人は少ない。
逆に、それを自覚すればライバルに差を付けることができる。
詳細は、拙著「すぐに結果を出せる すごい集中力」で書いたが、ほとんどの人間は「プランニングの誤謬」に陥り、残り時間を甘めに見積もってしまう。
少しくらい「甘め」であれば問題ないが、一般的に2倍以上の時間が残されていると思うようだ。
同書で紹介した「マトリクス計画表」を作成すると、試験当日までの「処分可能時間」があまりにも少ないことを嫌でも認識するはずだ。
私自身、司法試験受験生だった頃、「必要時間」に対して「処分可能時間」があまりにも短いことに愕然とし、試験までにこなそうと思っていた教材の半分以上を切り捨てた。
人生も同じだ。
残された時間は思っている以上に短い。
人生百年などという言葉が一人歩きしているが、日本人男性の平均健康寿命は、男性72.68歳、女性75.38歳だ(これでも過去最高のようだ)。
寝たきりや認知症等にならずに済むのが健康寿命だ。
「50歳で人生折り返し地点」などと考えていたっら、とんでもないことになる。
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編集部より:この記事は弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2022年8月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。