偽議員バッジで国会に男侵入:バッジ廃止かデジタル認証と併用すべし

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

週末なので軽い(?)話題ですが、ついに国会議事堂に「偽バッジ」で侵入を試みるものが発生したようです。まあ、やってみたくなりますよね…。

<独自>偽議員バッジで国会に男侵入か 安倍元首相銃撃事件後に警備の不備露呈
https://www.sankei.com/article/20220910-S7UMMC2ZPBPTRISOSQ7VANOZX4/

国会も地方議会も、議員バッジは議場への「通行証」代わりになっているところが多く、衛視(警備員)が顔と合わせて目視で確認することになります。

以前になにかのインタビューで責任者か関係者が「顔の認識率はほぼ100%」と胸を張っている言質をみた記憶がありまして、確かに衛視さんたちは議員に失礼がないように頑張って顔を覚えて下さっています。

しかしそれは完璧とはいえず、特に衆参の厚い壁が超えられていない印象があります。

実際、参議院ではゆるゆるのTシャツやジャージであろうが、髪がボサボサであろうが衛視さんは私を議員と認識してくれますが、衆議院にいくと結構な確率で止められます(私が悪い面もあるのだが)。

衆議院側の衛視さんは衆議院議員は記憶していても参議院側についての意識は少し甘くなっているのでしょうし、逆もまた然りだと思います。

ゆえに、精度の高い議員バッジをつけた人が通行にトライすると「こんな議員いたっけ…別の院の議員かな」と通してしまう可能性はけっこうある=セキュリティホールがあるのではないでしょうか。

以前にも特権意識の温床になるだけの議員バッジはいっそ廃止せよ!というブログを書いたときにも触れましたが、やはりIDカードを携帯させてデジタル認証をさせるという当たり前のことをやらないとダメですよね。

で、衛視さんたちの目視による確認はあくまでそのバックアップ・サブシステムにすると。

議員という生き物はとかくプライドが高いので、議員バッジをひけらかして「顔パス」をしたいんだろうし、IDカードを持ち歩くなんて秘書みたいで嫌だとか言い出しそうですが、いや貴方の安全を守るためですからと。

もっと大きな事件が起きてからでは遅いので、引き続き問題提起をしていきたいと思います。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2022年9月10日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。