ウクライナ軍がロシア軍に対して攻勢をかけ、形勢が逆転しつつあるという見方も広がっています。ゼレンスキー大統領は、同国南部と東部の1000平方キロメートル以上の領土をロシア軍から奪還したと発表しています。
ウクライナ軍 欧米の支援で東部でも反転攻勢 複数の集落を奪還 #nhk_news https://t.co/D9RZN2k8AS
— NHKニュース (@nhk_news) September 9, 2022
ウクライナ政府によると、ウクライナ軍は、5カ月にわたるロシアの占領を経て、ハルキウ州の軍事的要所であるイジュームに進駐したとのことです。ウクライナ高官は、ハリコフ地方を通るロシア軍の「大動脈」を遮断したと述べています。ウクライナ軍は、ドネツク地方とルハンスク地方の間で、ロシア軍防衛に対する新しい戦線を張っているとも伝えられています。
一方、ロシア軍は、イジュームから撤退することを明らかにしています。ロシア国防省は、ここ数日のウクライナ軍の優勢に対して、「ロシア軍を再編成し、ドネツク地方に進軍することが決定された」と発表しています。
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戦線を50キロ以上押し戻しました。ロシア軍は虚を突かれたようです。
ウクライナ軍が占領したハルキウ戦線のロシア軍陣地には食べ物や日用品がそのままの状態で残されており、この攻勢が全く予期されていなかったことが分かります。 https://t.co/9JIVJvEBHJ
— mssn65 (@jpg2t785) September 8, 2022
そして現在こんな感じ。リマンが奪還できればスラビャンスクは一息つける・・・どころではなく、ウクライナ軍はそのままセベロドネツクに向かっているらしい。 pic.twitter.com/EQUJya0yRb
— JSF (@rockfish31) September 10, 2022
ロシアのヘルソンへの攻勢が注目されていましたが、そこへ注目させることが、ウクライナ軍による陽動だったという見方もあります。
非常に練り上げられた作戦だったようです。
ウクライナ軍はハルキウ攻勢において、特殊部隊や遊撃部隊を主力に先行して潜伏させ、兵站部隊や増援部隊に対して待ち伏せ攻撃をおこなっています。
これが相当な戦果をあげているようです。 https://t.co/pUccimZsUP
— mssn65 (@jpg2t785) September 10, 2022
これはソ連の得意とする戦術だったという指摘もあります。
さっき呟いたウクライナ軍の攻勢。クビャンスクからイジュームまで制圧したという情報もあるけど、マジですか?
ソ連式の機甲部隊使用法がバッチリ決まると、こういうことになるのか……。
ソ連陸軍の衣鉢を継いだのはロシアじゃなくてウクライナ軍だったのかもなあ。— 安達裕章 (@adachi_hiro) September 10, 2022
ウクライナ軍の人事が功を奏したという指摘もあります。
今ハルキウ攻勢の立案者としてシルスキー陸軍司令官の名前があがったいる(元統合軍事作戦司令官)。57歳。ザルジニー総司令官が49歳。
私は「ゼレンスキー大統領の最大の功績は、ザルジニーを総司令官に任命したことかも」と呟いたことがあるが、少なくとも日本では起こりえず、機能しえない人事だね https://t.co/57yOoU1Htm— 篠田英朗 Hideaki SHINODA (@ShinodaHideaki) September 9, 2022
しかし、今後の展開は予断を許さないようです。
ヘルソン攻勢が実はマスキロフカで、本当はハルキウ方面に機甲部隊を集中しイジュームへの補給線を断つ、という計画だったら鮮やかなのだが、どうなんだろうかぬ。クピャンシクを落としてイジュームを孤立させられたとして、その後ドンバスのロシア軍を追っ払えるだけの戦力あるのかしら。
— 丸の内炒飯OL (@OKB1917) September 7, 2022
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2月24日から始まったロシアによる大規模な侵攻で、首都キエフを含むウクライナの多くの都市が破壊されました。
しかし、100日後の今、侵攻はモスクワが期待したような軍事的な成功には至っていません。ウクライナ中央部でのロシアの軍事作戦が失敗した後、戦闘の大部分は東部に移っています。
一方で、何百万人もの難民がウクライナから近隣諸国に逃れています。また、アメリカ、欧州連合(EU)、その他の西側諸国は、ロシアの行動に対して制裁を展開しています。
ロシアは昨年来、ウクライナ周辺に数万人の兵士、装備、大砲を集結させ、軍事力を強化してきました。数年にわたる対立は、冷戦以来、ヨーロッパで最大の安全保障上の危機を引き起こしました。