コロナ渦が始まって以来、両陛下と愛子様はかなり極端なお籠もり生活を続けておられる。公務はほとんどリモートで、コロナ患者のお見舞いなど現場へのお出ましもされていない。
地方公務も、国体や植樹祭など屋外での行事も含めて地方公務にも出かけられていない。東京五輪・パラリンピックも、陛下が開会式に、秋篠宮殿下が閉会式に出られたに留まった。皇后陛下はワクチンを接種されておられないようで、これも原因ではないかといわれた。
そして、愛子様は一昨年に大学に進学されたのち、オリエンテーションに一度出席されたのち、「両親に感染させたくない」と一度も登校されていない。
こうした状況について、愛子様の不登校すら、「親孝行で立派」と呆れたへつらいでもって女性週刊誌なども報じてきた。
私は当初から、宮内庁はなにを考えているのか、と言い続けたが、遠回しに問題提起しただけでも、批判され掲載を拒否されたこともある。
しかしようやく、ここ1、2週間で風向きが極端に変わっている。その象徴が、これまで両陛下と愛子様の状況について肯定的で脳天気な記事が多かった、「女性セブン」に皇后陛下への批判のようにみえる記事がでたことだ。
愛子さま、外出に慎重な姿勢 授業はすべてオンラインで通学しないまま卒業も
以下、主な部分を要約して紹介する。
秋には、天皇皇后両陛下は、「四大行幸啓」と呼ばれる公務(全国植樹祭・国民体育大会・全国豊かな海づくり大会・国民文化祭)のうち、全国植樹祭を除く3つが秋に集中しているが、出席は決定されていない。
四大行幸啓は、皇室にとってとても重要とされている公務です。地の住民も自治体も両陛下のお出ましを心待ちにしています・・・批判的な立場を明確にした。
秋篠宮ご夫妻が悠仁さまとともに、「第46回全国高校総合文化祭」に出席し、パレードを楽しまれたり、八ヶ岳旅行に出かけられたりしたのとは対照的に、静かすぎる夏を過ごされた。そこまで慎重になる雅子さまの姿勢は、上皇ご夫妻の静養にも影響をおよぼしたかもしれない。
おこもりが続いているのは、愛子さまも同様だ。大学3年生の愛子さまは、2020年4月の学習院大学入学後、ほとんど通学されることなく、オンライン授業を受けられ、キャンパスにすら足を運ばれていない。
“縛られた学生生活”は真に愛子さまのためになるのか。愛子さまが心置きなくさまざまな経験を積めるよう、雅子さまが背中を押して差し上げてもよいようにも思える。
御所を訪れる来客は数えるほどで、側近職員のコロナ陽性が判明したことから、職員との接触も必要最低限になっている。御所には、“ご家族3人の時間”だけが流れています。
私はこの二年半のあいだのお籠もりというのは、なんらの合理的な理由もなく、皇室にとって由々しき事態で宮内庁は何してると言い続けてきた。ところが、マスコミはこれを肯定的に報じてきた。そのために東京五輪パラリンピックも無観客に追い込まれるなどしてきたともいえる。
両親への感染が心配なら、愛子様が別居して下宿生活を送ればいいし、そんなことしなくても、広い御所のなかで、動線を分離して、顔を合わせるのは、週末などに限るとかすることも簡単だ。
現状では皇位継承どころか、皇族として公務をされるとか、結婚とかにも支障が出てくる怖れもある。
皇后陛下の体調は革命的に良くなるという性格のものでないのは、医師団が公式発表していることである。それならば、そういう状況にあわせた、皇室の公務や生活のスタイルを確立するのが皇后陛下のためにも絶対に必要なのであって、愛子様が大学に行かれないのを「立派」といって誉める、裸の王様一家状態に皇室を置くことが宮内庁にとって忠義であるはずあるまい。
さらに「女性自身」の最新号も、「雅子さま エリート外交官の89歳実父に異変…演説を韓国メディアに“政治利用”されていた」というい記事を掲載している。これについても近日中に解説したい。
※土曜日に「エリザベス女王葬儀と戴冠式に両陛下は参加できるか」という記事を掲載したが、その補足である。新聞報道によれば、天皇陛下は葬儀出席を検討されており、皇后陛下も体調が許せば同行されるという。ただ、皇后陛下はワクチンを接種されていないとみられ、その場合には、入国は不可能ではないが、かなりややこしい手続きが必要とみられる。