米国国務省やNED、アーリントン国立墓地のこぼれ話

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

ワシントンDC滞在も終わり、ほぼ丸一日かけて帰国する移動日です。IPAC開会中は情報クローズということで書けなかったことの簡単なまとめをば。

台湾大使館の「迎賓館」へ

2日目のディナーはワシントンDCにある台湾大使館(台北経済文化処)所有している、「迎賓館」的な場所にIPACメンバーで向かいました。Twin Oaks Estateという非常に由緒ある場所だそうです。

あまり写真は撮ってこなかったのですが、歴史ある建物に広々としたオープンテラス。

台湾大使の前で、参加者を代表して桜井シュウ議員がスピーチを行いました。

これだけ大勢の議員が、台湾が所有する施設に訪れるということ自体がなかなか歴史的な出来事なのだそうです。

なぜリアルタイムでの情報共有が禁じられているのかは今ひとつ定かではないのですが、どうやら中国(中国共産党)に情報が伝わって妨害されることを警戒している様子でした。

対中国(中国共産党)に対する動きについては、あらゆる手段を使って妨害をしてくることがあるのだとか。まさにインテリジェンス戦争ですね…。

アメリカ財務省&国務省との意見交換

いわゆる「マグニツキー法」、人権制裁法についてはアメリカの財務省と国務省の役人から直接お話を伺うことができました。

マグニツキー法がどのように運用されているか、対象範囲はどのように絞られていくのかetc

おそらく日本の法律運用と同じで「裁量」の部分も大きいようで、クリアカットな回答ばかりが聞けたわけではありませんが、先行事例として参考になること多でありました。

NED(National Endowment for Democracy)へ

二日目のプログラムはすべて「NED」にて行われました。

これ説明が難しいんですけども、NEDとは今回のように諸外国の議員への対応や各種のロビー活動・外交活動で民主主義の価値観を世界に広めるために活動している組織です。

そしてなんとこのNED、政府ではなくアメリカ連邦議会に属する組織なのですね。議会が予算を出して、超党派の承認の元に活動しているとのことです。

日本では外交といえば外務省が一手に担っていて議員外交すら活発ではなく(議員は外務省がアレンジするお座敷海外視察に行くだけ)、議会が独自の外交組織を持つなど現時点ではまったく考えられないことですが、

本来、国というのは外交戦略上も様々なチャネルを持つべきであり、日本の国会もNEDのような組織を構成して外交活動・ロビー活動を世界各国に仕掛けていくのもアリなのではないかと思いました。

ただ超党派で予算を出して外交組織を創るってめちゃくちゃハードルが高いだろうな…まずは議員外交を活性化させることからかな。。

またIPACサミットが終了した後は半日だけ時間があったので、アーリントン国立墓地もお参りさせていただきました。

カジュアルな格好で観光している方々が非常に多かったですね。日本にもこのような「国立」の、日本のために殉じた方々を祷る場所が必要ではないかと改めて。

と、盛り沢山だった初の訪米・ワシントンDCでのIPACサミットのレポートは本当にこれにて終了!

レーガン空港ではオーバーブッキングが生じていて、ギリギリまで乗れないかもしれないというガチの恐怖を味わったものの(何も説明してくれない海外クオリティ…)、総じて良いことばかりで素晴らしい体験ができました。

この経験・知識を日本のために還元できるように頑張ります。

シカゴでの乗り継ぎタイミングにての更新でした。あと12時間で日本に帰れるぞ…!

それでは、また明日。

 


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2022年9月15日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。