日銀が発表した今年4-6月期の資金循環統計によると、家計が保有する金融資産残高は6月末時点で前年比1.3%増の2007兆円となりました。
家計の金融資産6月末は2007兆円、過去2番目の高水準 現預金膨らむ=日銀 https://t.co/xG5WmeVO2Q pic.twitter.com/XW2DsY34Es
— ロイター ビジネス (@ReutersJapanBiz) September 20, 2022
そのうち、「現金・預金」は1102兆円とさらに増加。「保険・年金・定型保証」も538兆円で過去最高となりました。しかし、「株式等」は減少しています。株価が大きく下落したことがマイナスに影響したようです。
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これだけあるんだから、消費を活性化するためにもっと使おうという意見も。
⬜️日銀が4〜6月期の家計が保有する金融資産残高が6月末時点で前年比1.3%増の2007兆円と発表https://t.co/cyNRCQV1ix
日本を不景気にするのは“日本経済が危ない”と、デタラメな分析で恐怖を煽るマスコミ。実は世界が不況な中で、それと逆行してるのは日本。もっとお金を使って消費を上げましょう。— フィフィ (@FIFI_Egypt) September 20, 2022
しかし、ドル建てで見ると資産は縮小しているという指摘もあります。
ドル建てで縮小する日本(→https://t.co/Oo5vcRuURF )。それは個人金融資産についても。昨年末時点で家計の金融資産は約2000兆円。うち約半分の1000兆円が円建て現預金。そのドル換算価値がどんどん下がることを嫌う個人が3割を外貨シフトするだけで300兆円もの売り。個人発の円急落圧力に要注意 pic.twitter.com/RJqa1bF5rG
— 清水功哉(日本経済新聞) (@IsayaShimizu) September 19, 2022
また、円ベースで増えたことを喜ぶべきでないという厳しい意見も。
その通りです。別な言い方をすると、政府がばらまいた分(一人10万円配布など)、個人金融資産の総額は2000兆円増と増えましたが、増えた分、将来の増税という会計上現れないintangible liability(見えない負債)が増えたわけで、別に富が積み上がったわけではありません、 https://t.co/Pgr1wGJvu9
— 藤巻健史 (@fujimaki_takesi) September 4, 2022
日本は60歳以上が金融資産の60%をもっています。日本は貧しくなったのではなく、若者と現役が貧しくなったという見方もあります。
日本は貧しくなった?
過去20年間の金融資産を見ると60歳以上は倍増している。
日本の国民資産の6割の1000兆円を60歳以上が独占。貧しくなったのは若者と現役。だから日本は高齢者独裁国家。さらに年金充実を挙げる政党は国賊! pic.twitter.com/6p5s0RJrcp
— Isseki Nagae/永江一石 YouTube始めました! (@Isseki3) July 10, 2022
さらに、社会保障で現役世代が「逆所得移転」までしているという指摘も。まさに「この国のかたち」を表しています。
60歳以上が金融資産の60%をもっている。その相続人の7割が70歳以上だ。豊かな老人に貧しい現役世代から「逆所得移転」する社会保障は、今でも地獄だよ。 https://t.co/UszB3aHWMN
— 池田信夫 (@ikedanob) September 19, 2022
そして、なにかと所得ベースで配られる給付金に疑問の声が上がっています。
まさにこの問題。国民IDこれまで無く金融資産捕捉できないので、所得ベースにすると「住民税非課税世帯というと生活が苦しい若い人と感じるが、8割近くが年金生活世帯」/住民税非課税世帯への“5万円給付”に「不公平」の声 専門家「高齢者を重視しすぎている印象」 https://t.co/oVfsmAVat1 pic.twitter.com/sKq0mCygtS
— 佐々木俊尚 (@sasakitoshinao) September 16, 2022
希望の見えない現役世代からは #税は財源ではない というツイッター・デモが始まってしまいました。もっとばら撒けと言うことでしょうか。しかし。
税は財源です。税は財源ではないと言う解釈は、誰も支持しない異端なMMTの解釈。事実ではないし、根拠もない。
国の財源は
1)税
2)国債— デービッド・アトキンソン David Atkinson (@atkindm) September 20, 2022
現貯金の増加は手放しでは喜べないようです。