「やる気」というものは、脳内で分泌されるドーパミンによってもたらされる。
ドーパミンをもたらす簡単な方法は、「達成感」を感じることだ。
拙著「すぐに結果を出せるすごい集中力」で紹介した「マトリクス計画表」は、ドーパミンを大量に分泌する仕組みになっている。
「マトリクス計画表」は、勉強などの日々のタスクを(概ね1時間単位くらいで)事前に定めておき、そのタスクを終えたらラインマーカー等で当該マス目を塗りつぶすという計画表だ。
例えば、算数1時間、国語1時間、社会1時間、理科1時間と事前にマス目をつくっておき、達成したら算数のマス目を黄色で、国語のマス目の青色で・・・というふうに塗りつぶしていく。
「マトリクス計画表」は、短ければ1週間単位でも作成できるし、長ければ数ヶ月単位でも作成できる。
やるべきタスクを事前に決めているので、勉強の着手に迷うこともない。
一つのマス目を塗りつぶすだけでも「達成感」を味わうことができてドーパミンが分泌される。
その日一日のタスクを全部塗りつぶせばたくさんのドーパミンが分泌されて、たくさんのドーパミンが分泌される。
「達成感」と「満足感」を味わいながら、後は幸福な時間を過ごして心地よく眠りにつくことができる。
私自身、高校3年生の3学期の入試直前から「マトリクス計画表」を考案して利用し始めたが、効果は抜群で1日12時間の勉強を楽々こなし、早稲田大学政経学部と東大文科一類に合格した。
大学受験の時はラインマーカーの色分けはしていなかったが、司法試験受験の時は科目ごとに色分けをして各科目の進捗状況も把握できた。
「受験は要領」と言われるが、まさにその通りだ。
正しいやり方(司法試験受験時代は「方法論」と呼んでいた)で進めていけば、自ずから結果に結びつく。
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編集部より:この記事は弁護士、荘司雅彦氏のブログ「荘司雅彦の最終弁論」2022年9月21日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は荘司氏のブログをご覧ください。