私は「反対運動マニア」というカテゴリーに分類すべき人たちが世の中に一定数いて、政策の実行に当たってはその行動パターンを把握して対策を講じる必要があると考えていますが、そのような観点で論じている人は見当たりません。
確かに、「これは『反対運動マニア』対策のためにやってます」ということがバレてしまうと、それ自体が反対運動を盛り上げてしまうので、政府の中枢のその辺りを分かっている人がこっそりやっているのかもしれませんが、あまり効果を発揮しているようにも思われません。
特に最近のSNSの発達によって、世の中に点在している「反対運動マニア」の人たちが連携しやすくなっているので、そのカウンターパートとなる人たちもしっかりと対策を講じる必要があると思います。
今回の安倍元首相の「国葬」は「反対運動マニア」を引き付ける要素が満載だったのに、その対策が講じられた形跡はありません。なぜでしょうか? このままいくと、安倍元首相の「国葬」は「反対運動マニア」が結集する祭典となりそうです。
「反対運動マニア」がどのような人なのを私なりに考えると以下のようになります。
- 集まって騒ぐことが好きな人
- 政府・大企業のやっていることに漠然と不満を持っていて、抗議する機会を探している人
- 意識高い系と見られたい人
- 活動家の「戦争になる」「放射能汚染が起こる」「監視社会が来る」というような不安を煽る言葉を信じてしまう人
- 活動家が煽る「戦争になる」「放射能汚染が起こる」「監視社会が来る」というような不安と日常生活に潜む様々な不安要素との冷静な比較できない人
- 代替案を考えることができない人
今回の安倍元首相の「国葬」は、「代替案を考える必要がなく、騒いで中止に追い込めば目的達成」なので、「反対運動マニア」の活動がエスカレートすることは容易に予想できたと思われるのですが、いかがでしょうか?
「反対運動マニア」の人たちが熱心に反対運動していることに以下のようなものがあります。
【憲法改正反対】
この活動の中核をなしている人は「本当に憲法を変えれば戦争になると思っている人たち」です。本当は憲法なんかどうでもいいと思っているので、70年以上前に作られた憲法の第9条以外の問題点も気にならない。
【原発反対】
化石燃料を燃やしてCO2を排出すること、真夏や真冬に停電が起こること、電気代が高騰することのリスクには鈍感である一方、「放射能汚染が起こる」という不安を煽る言葉には敏感。また、「反対運動マニア」の間では「自然エネルギーで代替可能」と信じられているので、代替案を考える必要もない。
【ナイナンバーカード反対】
多大な行政コストには意識が行かない一方で、「監視社会が来る」という言葉には敏感。行政コストに意識が行かないのだから、代替案も考える必要がない。
一方で、「反対運動マニア」の人たちを取り巻く人たちには下記のような人たちがいます。
<マスコミ>
基本的には騒ぎが大きくなるほど儲かるので、「反対運動マニア」の人たちには騒いでほしいと考えている。日常のニュースの端々に「反対運動マニア」の人たちを刺激する言葉を盛り込んで、常に炎上の燃料を投入している。ある意味、最も「反対運動マニア」の人たちの行動パターンを把握している人たち。
<一部の野党>
「反対運動マニア」の人たちは特定のキーワードを叫ぶだけで支持者になってくれるので、ありがたい存在。ただし、いくつかの政党で「反対運動マニア」の人たちの支持を取り合っていて、過激な行動をしないと振り向いてもらえないので、活動はエスカレートする傾向にある。「反対運動マニア」の人たちは派手な活動をしているが、人数自体は少ないので、少数の議席獲得で満足する政党しか手を出さない。
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井上 孝之
「反対運動マニア」の人たちのような単純な思考だったら、余計なことは考えずもっと幸せな人生を送れたのではないかと考えている技術系サラリーマン。
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