忘れられない滞在の思い出を:魅惑の名門ホテル「リッツ・パリ」

加納 雪乃

伝統を大切にしつつ常に革新を続けるのは、パリのパラスホテルの魅力の一つだ。パリ中心部ヴァンドーム広場に居を構える名門ホテル「リッツ・パリ」も然り。

1898年創業の「リッツ・パリ」は、2012年から4年をかけて全面改装後、その魅力をより輝かしいものにした。その後も、パティスリーや新たなバー誕生させたり、ホテル内ブティックの充実化を図るなど、常に新たな取り組みをおこなっており、パリジャンはもちろん世界中からこの街を訪れる人々を魅惑し続けている。そんな「リッツ・パリ」の、最新ニュースを紹介しよう。

美しいタイルが印象的なスパのプール

まずは、9月にリニューアルをおこなったスパ「リッツ・クラブ&スパ」。ホテルのアイコンの一つである優美なプールを囲んで設られた新たなスパ。

コンセプトは、”一人一人にオーダーメイドプログラムを提供して、伝説的でエレガントな場所で、唯一無二の体験をしてもらう”。

選りすぐりのコスメアイテムが並ぶブティック
©Jerome Galland

天然素材のハイエンドスキンケアを極める「ビオロジック・ルシェルジュ」の製品から、一人一人の肌質に最適なアイテムを選んで行われるマッサージ。

パリきってのラグジュアリーヘアサロン「ダヴィッド・マレット」や、コスメ界に燦然と輝く「セルジュ・ルタンス」によるメイクや香水、爪に優しいヴィーガンネイルとして高い評価を得る「マニキュリスト」のネイルケアも完備されている。

プールサイドでゆっくりくつろぎ、極上マッサージやヘアメイクで華やかにドレスアップすれば、パリで過ごす華やかな時間が、より一層、輝かしく思い出深いものになるだろう。

「リッツ・パリ」の数多い魅力の一つが、スイーツ。ホテル内レストランのデザートはもちろん、テイクアウトもできるパティスリーも大人気。そして、アフタヌーン・ティーも大きな自慢だ。

他のパラスホテルと違い、「リッツ・パリ」では、2ヶ所で異なる魅力を持つアフタヌーン・ティーを楽しめる。「バー・ヴァンドーム」では正統派英国風、「サロン・プルースト」ではフランス菓子をテーマにしたフランス風アフタヌーン・ティーを提供している。

マルセル・プルーストの肖像画に見守られるフレンチスタイル・アフタヌーン・ティー
©Bernhard Winkelmann

このホテルを愛した文豪マルセル・プルーストの肖像画が飾られた「サロン・プルースト」で楽しめるフランス風アフタヌーン・ティーは、とりわけ大評判。この秋から、内容をさらに充実させた。

繊細で洗練された小さなババ&クリームに続き、マドレーヌやチョコレートタルト、レモンメレンゲタルトやサブレがぎっしり乗った3段重ねのプレート。

さらに、切り分けていただくタイプの大きなブリオッシュやフラン・・・。繊細な陶磁器に注がれるのは、ホテル内にブティックがある「TWG」の上質紅茶や、目を見張るようなおいしさのショコラ・ショー。

世界的名声を誇るシェフ・パティシエ、フランソワ・ペレの極上スイーツを、優美でエレガントな内装とサービスに囲まれて堪能するひとときは、非現実的な美しさとおいしさだ。

「リッツ・パリ」という魔法に包まれるスパとアフタヌーン・ティー。パリ滞在の思い出を、一生忘れられないものにしてくれるだろう。

大理石テーブルにぎっしり並ぶ極上フランス菓子
©Bernhard Winkelmann

リッツ・クラブ&スパ:https://www.ritzparis.com/en-GB/ritz-club-paris
サロン・プルースト:https://www.ritzparis.com/en-GB/bars-and-restaurants/salon-proust