私の周りにいるワイン好きな人たちは、次々とワインエキスパート、ソムリエといった試験を受け資格を取っています。
私もお酒の中ではワインが1番好きですが、ワイン資格は保有していませんし、今後も取るつもりはありません。
ワイン好きといっても、マニアックな銘柄にあまりこだわりがないからです。
またぶどう品種も白であれば、シャルドネ以外はほとんど飲みません。赤ワインは、ブルゴーニュの古酒とカリフォルニアに偏重しており、ボルドーの5大シャトーを飲んでもおいしいと思えない「バカ舌」です。
そんな単なる「ノムリエ」にとっては、資格のために興味のないワインを暗記するより、自分が気に入ったワインを自分のペースで飲む方が性に合っています。
ワインの資格よりも、今興味を持っているのが、東京すしアカデミーの寿司職人養成講座です。
資料(写真)を取り寄せたところ、最短コースだと未経験者が2ヶ月の受講で寿司職人としてデビューできるレベルまで到達できるそうです。
私は寿司職人になるつもりもありません。しかし、お寿司を食べる度に、その完成までのプロセスにいつも興味を持っていました。
シャリの炊き方、あるいは魚のさばき方、アナゴのツメやマグロの漬け、干瓢といった江戸前のお寿司の工夫。食べるだけではなく、その裏側を見てみたい。
講座にチャレンジしてみたい気持ちは山々ですが、問題はスケジュールです。
2ヶ月コースの場合、月曜日から金曜日の日中は毎日学校に通い、それだけでは不十分で、終わってからも自分で練習しなければ上達はしません。
やるとすれば、申し込みをする前に、まずまるまる2ヶ月スケジュールをフリーにすることから始めないといけません。これはかなりのハードルです。
何かを得ようとすれば、何かを手放さなければいけない。大げさに言えば、人生の優先順位を決めることが求められています。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年11月12日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。