14回目のル・クラランス(パリ8区)前編

最愛ジビエ料理、リエーヴル・ア・ラ・ロワイヤル(野うさぎの血煮込み)、今シーズンのスタートは、最愛シェフの一人、クリストフ・プレ作を、溺愛レストランの一軒「ル・クラランス」♪

14回目の「ル・クラランス」。

2015年末にオープンし、初訪問は翌3月。6年間ずっと、行くたびに極上の感動をくれつづけている。14回目もまた、至福のひととき(4時間を”ひととき”といってよいのかわからないけど)。

野うさぎにお目にかかる前に、愛するサロンでアペリティフ。

この空間を初めて目にする誰もが、”うわ~っ!”って声を上げる。今日の食友も、美がぎっしり詰まったサロンを見た瞬間、感動の声。

10月も末だというのに、夏の終わりのような暖かさ。通常この時期は暖炉に薪がパチパチしているのだけれど、今年はまだ薪の出番なし。

ブルジョワ・ディアスのエクストラブリュット(初めましてドメーヌ。ビオディナミらしい生き生きとしてみずみずしいイメージとコク。おいしいねー)で乾杯。 クリストフとおしゃべりしながら料理を決め、極上つぶ貝マヨネーズやエビフライ、グジェールをいただく。

いつものごとく、夜までここで過ごしたいという気持ちをぐっとおさえて、ダイニングへ移動。うさぎさんが待ってるものね。

王様うさぎの登場前に、まずは、王に仕える美味なる僕たちの行進。

旗がきれいに見えるように斜めにカット。こういう細かい点まで美にこだわるセンス、たまらない。

カンパチ、豚耳、エビ、アサリ、キムチ、アヴォカド、アンチョビ、テリーヌ、ブリオッシュ、姫鯛、XO醬、イカ、つぶ貝、唐辛子、ヒラメ、プンタネッラ、アーティチョーク、仔牛骨髄&脳みそ、カヴィア、蕎麦粉ゴーフル、コロナナータラルド、アワビ、、烏帽子貝、タリアッテレ、白トリュフ、烏帽子貝・・・。

ここまでで既に30品目、余裕で制覇。健康的♪

「ル・クラランス」後編に続く。


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々4」2022年10月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々4」をご覧ください。