あまりに厳格な新型コロナウイルス対策の規制のため、それに対する抗議活動が上海を含む中国各都市に広がっています。都市封鎖などの厳しい対策によって経済が停滞してしまっていますが、感染者数は過去最高を記録し、中国人民の不満が高まっているようです。
中国でコロナ規制抗議拡大、上海では「共産党・習近平退陣」の声 https://t.co/akhswfG88Y
— ロイター (@ReutersJapan) November 27, 2022
中国政府は、これらの抗議活動の報道を禁止しており、国内のネット投稿にとうこうされた動画や画像も随時削除しているとのことです。
新疆ウイグル自治区で起きた火災の追悼式が24日に行われていましたが、そこから習近平政権への抗議行動に発展していったということです。コロナ対策の封鎖によってこの火災の消火が遅れたと指摘されています。
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なんらかの行動が北京でも広がっているようです。
北京市の中心部、朝陽区の映像。これは寝ていられなくなりました… https://t.co/Wfx9EZdrLh
— 峯村 健司 / Kenji Minemura「ウクライナ戦争と米中対立」(幻冬舎新書)4刷御礼 (@kenji_minemura) November 27, 2022
上海ではいままでになかった事態が起きているという見方もあります。
上海の烏魯木斉路で、「共産党退陣」「習近平退陣」などとシュプレヒコールをあげる群衆。警察はこれを阻止せず。いままでになかった事態が起きている。 https://t.co/PZ8ohRz1Xb
— 有本 香 Kaori Arimoto (@arimoto_kaori) November 26, 2022
公然と抗議活動が起きるのは初めてのことで、この状況は大いに注目すべきです。
先ほどアップした上海の抗議デモ映像と別の角度からの映像。ここでは若者たちは「共産党、退陣せよ」と叫ぶ一方、「習近平、退陣せよ」とも叫んだ。習近平政権になってから、このようなスローガンが公然と叫ばれたのは初めてのこと、今後の成り行きは大いに注目すべきだ。 https://t.co/cfWCKTNsLK
— 石平太郎 (@liyonyon) November 27, 2022
中国国内ではゼロコロナへの不満が溜まっています。
中国国民のゼロコロナ政策への不満が高まっている最中にゼロコロナ起因で死亡者。
中国国民怒り爆発。
消火活動の遅れに加え、炎上する建物から住民が外に逃げるのを許さなかったとは驚愕!
でもこれ、、中国共産党が天安門事件並の鎮圧行動に出そうで怖い状況になってる。https://t.co/HJ5UsEa5DU— 闇のクマさん世界のネットニュース (@CYXuAxfGlfFzZCT) November 27, 2022
しかし、取り締まりもかなり厳しくなっているようです。
抗議する市民と警察当局と衝突する映像が増えてきました。市民が警察官を撮影して「人肉捜索」と呼ばれるネット検索をして身元を調べてさらしています。https://t.co/CgqOonBm0N
— 峯村 健司 / Kenji Minemura「ウクライナ戦争と米中対立」(幻冬舎新書)4刷御礼 (@kenji_minemura) November 27, 2022
中国の専門家からすると、こうしたデモが頻発していること自体が衝撃のようです。
中国には「天網システム」と呼ばれる監視システムがあり、20億以上と言われる監視カメラが張り巡らされています。極めて厳重な監視下にもかかわらず、こうしたデモが頻発していること自体が衝撃の事実といえます。… #NewsPicks https://t.co/dnvOlF30DL
— 峯村 健司 / Kenji Minemura「ウクライナ戦争と米中対立」(幻冬舎新書)4刷御礼 (@kenji_minemura) November 27, 2022
これで共産党が追い込まれると、台湾有事への危機が高まるのではという指摘も。
群集が「共産党退陣、習近平退陣」を訴えています。中国始まりました。日本政府は呑気な議論をしている場合ではありません。台湾有事への危機が高まります。中国経済が急速に悪化している中で、人民への引き締めも強化されてます。ヤバいです。台湾の地方選挙の結果も残念で…pic.twitter.com/sOsSqS0zDZ
— フィフィ (@FIFI_Egypt) November 27, 2022
先日はイギリスで、中国に抗議するデモ参加者が領事館に引きずり込まれ暴行受けるという事件も起きました。
動画: #中国 に抗議するデモ参加者、領事館に引きずり込まれ暴行受ける 英マンチェスター pic.twitter.com/yAljuiABH9
— ロイター (@ReutersJapan) October 18, 2022
一方、台湾も統一地方選挙の結果で微妙な状況になってきています。
台湾統一地方選挙 民進党大敗蔡英文総統、党主席を辞任 今回の選挙結果は、国民党の勝利というよりも民進党の自滅というべきものです。外交ではなく、国政での経済的無策が招いたものと言えます。
— 渡邉哲也 (@daitojimari) November 26, 2022
また、イランもアミニ事件以来、政情不安になっています。盤石のように見えた独裁政権にほころびが見えてきたようにも見えます。
イランも反政府デモがずっと続いています。カザフ情勢で中露の仲も微妙。ロシアが戦場でボロ負けだし、独裁国家が早くも危機が訪れている。
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) November 27, 2022
世界が大変なことになるイベントが同時進行中です。
ウクライナで全面戦争、イランで反政府デモ、中国で反政府デモ。どれ一つでも舵取りを誤ったら世界が大変なことになるイベントが同時進行中なのか・・・とりあえず北朝鮮は大人しくしてくれないかな・・・
— JSF (@rockfish31) November 27, 2022
世界経済にとってはまさにブラックスワンになる恐れもあります。
中国のデモはどこまで広がるか分からないけど、広がれば世界経済にとってブラックスワンイベントになる可能性はありますね。サプライチェーンの乱れどころじゃない。
— Emin Yurumazu (エミンユルマズ) (@yurumazu) November 27, 2022
中国政府にも余裕がなくなっているようにも見えます。
この暴動は何か変化の兆しでしょうか。それともただのガス抜きでしょうか。