「ぼっち」で過ごすクリスマスも悪くない

昨日はクリスマスイブでした。弟夫婦の家に招かれ、家族みんなでクリスマスをお祝いしてから、会員制のワインバーに1人で出かけました。

家族が集まって賑やかだった弟夫婦の家とは対照的に、こちらでは「ぼっち」な人たちが集まって、自分のワインを持ち寄り、クリスマスを楽しみました。

さらにお店を変えて、深夜過ぎまで楽しいクリスマスを過ごすことができました。

私が子供の頃は、12月24日になるとお父さんがクリスマスケーキを買って帰ってきて、家族みんなで家でチキンとケーキを食べるというのが定番の過ごし方でした。

そんな家族形態ではなかった人は、なんとなく疎外感を感じたものです。

また20代、30代の頃は、クリスマスシーズンに家族もなく一人でいると「ぼっち」と揶揄されて、孤独感がより強まった時期もありました。

しかし、今や日本の家族形態は多様化しました。私のように一人で暮らしている人も珍しくありません。私の周りには、むしろそのような人ばかり集まっています。

むしろ、一人で暮らすのは気楽で、とても心地よいものです。今や「一人でクリスマス」は、むしろポジティブな意味合いを持つようになったと勝手に解釈しています。

でも、この心地よさが高まれば高まるほど、家族を持つ人が減っていきます。日本の少子化問題の根本は、この一人でいることの心地よさにあるのではないでしょうか。このような状態が続けば、日本の人口減少と衰退に拍車をかけることになるのです。

個人的には満足できる生活を送っていますが、果たしてこれで良いのか?「ぼっち」で過ごすクリスマスは最高ですが、何か引っかかるものを感じながら、ワインバーからの帰り道を一人歩いていました。

CHENG FENG CHIANG/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年12月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。