個人投資家の共通体験がコミュニティになっていく

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「A氏の会」という投資家グループがあります。これはエイマックスのA氏こと、天田浩平さんから中古ワンルームマンションを購入した人たちの集まりです。

私も最初に購入した中古ワンルームは天田さんからの紹介でした。A氏の会には個人投資家としての立場で参加し、会を開催する際の会場の予約を手伝っています。

A氏の会には、すでに不動産投資を実際に経験している「実践者」だけが集まります。買おうか買うまいか悩んでいたり、投資しない言い訳ばかりしている「評論家」は参加できません。

不動産投資というリスクを取っている人達だからこそ、老若男女問わず共通の立場から話が弾み、具体的な情報交換の機会となっているのです。

A氏の会は元々は投資情報を交換するために集まるようなビジネスライクなグループでした。でも、もう5年以上年に複数回集まっているうちに、コミュニティーとしての人間関係が深まっています。

今回も、参加者の1人にプライベートなおめでたい出来事があり、A氏の会終了後に二次会に出かけ、シャンパンで乾杯しました。

資産運用を始めて、将来のお金の不安が解消すると、次の関心は健康やアンチエイジング、あるいは趣味や好みが合う楽しい仲間を作ることに変わっていきます。

お金があっても、それを使って楽しめる機会や仲間がいないと意味が無いからです。

A氏の会に集まってくるような資産運用をやっている人たちは、好奇心が強く、リスクに対して前向きです。また、過去をくよくよ考えるより、次の未来を積極的に考える思考回路を持っています。

組織で働く会社員の人もたくさんいますが、サラリーマンマインドを感じることがなく、会社の愚痴や上司の悪口なども聞くことが無く、気持ちよくお付き合いができるのです。

投資家として集まった人たちが、気が付かないうちにコミュニティーとなってプライベートな人間関係に発展していく。

会社というコミュニティーが崩壊しつつある日本では、この傾向がこれから益々強まっていくことになります。そこから生まれる人間関係を大切にしたいと思います。

A氏の会に参加したい人は、まず資産デザイン研究所にこちらから問い合わせるか、セミナーに参加してください。セミナーは次回1月16日に開催します。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2022年12月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。