今から始める「筋トレ」は将来への「健康貯金」

interstid/iStock

パーソナルトレーニングを週一回西麻布のジムでやっています。トレーナーのアドバイスで、自宅にもダンベルとベンチを購入し、ほぼ毎日筋トレをするようになりました。

本格的に始めて1年経ちましたが、数か月すると体型が明らかに変わり始めました。まず上腕が太くなり、人に会うと「腕が太くなりましたね」と言われることが増えました。

さらに最近では、胸筋が鍛えられ、胸板が熱くなったように思います。これも会う人に指摘されることが多くなりました。

しかし、筋トレの目的は鍛えた体を人に見せびらかすだけが目的ではありません。

最大の目的は、健康寿命を伸ばすことです。

年齢とともに、誰でも基礎代謝が落ち、同じ食生活をしていても太りやすくなります。中年太りなどと言われるのは、代謝が低下してるのに20代と同じ食生活を続けているからです。その結果、健康診断で血糖値や中性脂肪などの指標が悪化する人が増えていきます。

食事量を減らすことが難しければ、筋トレによって基礎代謝を上げ、運動量を増やすことです。生活習慣病の予防につなげることができます。

また、シニアが歩いていて転倒したり、階段から転げ落ちたりするのは、足の筋肉が衰え、体を支えられるなくなっているからです。

散歩やジョギングで足腰を鍛えるだけではなく、スクワットなどの筋トレを組み合わせることで筋肉量を維持することができ、転倒事故を防止することができます。

高齢になると、同じ年齢でも生活パターンに大きな違いが出てきます。

例えば、80代になっても元気で生き生きとした日常生活を送っている人もいれば、体力が衰え寝たきりになってしまう人もいるでしょう。クオリティ・オブ・ライフを維持するためには、健康こそ重要です。

今から筋トレを始めるのは、70代80代といったシニアになったときに備える「健康貯金」と考えることができます。

資産運用と同じで、健康貯金にも時間がかかります。だから筋トレ始めるのであれば、1日も早く正しい方法でやるべきです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年1月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。