東京新聞の社説<社説>年のはじめに考える 「平和外交」を立て直すが議論や憶測を呼んでいます。
<社説>年のはじめに考える 「平和外交」を立て直す:東京新聞 TOKYO Web https://t.co/205WosZxoj
— 東京新聞編集局 (@tokyonewsroom) January 8, 2023
防衛3文書などについて「国民の命と暮らしを守るための安保戦略が周辺国との緊張を高め、逆に日本国民の命と暮らしを危険にさらすことになれば本末転倒だ」といういつもの論調です。しかし、この文章の中で、
戦争とは政治の延長線上にあると指摘したのは、プロイセンの軍事学者クラウゼビッツです。長年読み継がれる「戦争論」の慧眼(けいがん)に学べば、軍事的衝突は政治・外交の失敗にほかなりません。
という独自の解釈に、クラウゼビッツの「戦争論」を読んだことのある人や、少なくとも内容を知っている人たちの頭の中では「???」「解釈が真逆なのでは?」となってしまい、怒りを通り越して呆れられてしまいました。
東京新聞の他の記事も大丈夫なのでしょうか。
そもそも解釈がおかしいです。
<社説>年のはじめに考える 「平和外交」を立て直す:東京新聞 https://t.co/vse0f6ZDAN 「戦争とは政治の延長線上にあると指摘したのは、プロイセンの軍事学者クラウゼビッツです。長年読み継がれる「戦争論」の慧眼に学べば、軍事的衝突は政治・外交の失敗にほかなりません。」 解釈がおかしい。
— JSF (@rockfish31) January 8, 2023
解釈がおかしいどころが真逆です。
「戦争とは、他の手段をもって継続する政治に他ならない」
これは東京新聞とは逆に、戦争は政治の一部であり、戦争なしに外交はできないと言っている。東京新聞はクラウゼヴィッツをちゃんと読んだほうがいい。 https://t.co/NzJiMxjtLE— 池田信夫 (@ikedanob) January 8, 2023
素直に読めばこうなります。
突っ込んで申し訳ないが、戦争は政治の手段の一つと言ってないか?軍事力行使は外交の一部であるというのが「戦争論」のポイントだったと思うが。
<社説>年のはじめに考える 「平和外交」を立て直す :東京新聞 TOKYO Web https://t.co/ZSc7jsN59i
— Heigo Sato (@batimarsun) January 9, 2023
東京新聞は、以前から読解力の低下を憂慮する記事を出してきましたが、社内でも切実な何かがあったのかもしれません。
紙面【社会】教科書や新聞で読解力調査 中3の15% 短文も理解困難。主語など初歩でつまずく。中学卒業までの読解力が将来に影響するという。「基礎的な読みができていないと、運転免許など資格の筆記試験にも困難を伴うと予想される。」ほか 詳しくは本日(9月23日付)東京新聞朝刊にて pic.twitter.com/IZT4s4R6Nt
— ぐるり東京 オフィシャル (@tokyohotweb) September 22, 2017
読解力といえば、「AI vs.教科書が読めない子どもたち」が思い出されます。新聞記者はAIに置き換えられてしまうのでしょうか。
AIについての昨日の講演で、新井紀子先生の「AI vs.教科書が読めない子どもたち」からいくつか引用をしましたけれど、「教科書を読めない子どもたち」は「自分の知らない単語」を飛ば読みして、読める文字列だけから意味を取ろうとしているという調査結果に一番驚きました。
— 内田樹 (@levinassien) August 5, 2019