教員不足や不登校の急増などで「学校崩壊」の危機が迫っているそうです。21年実施の小学校の採用試験受験者は10年前の3割も減少しています。なぜ教職はここまで不人気になってしまったのでしょうか。学校現場と文科省・教育委員会の認識はかなり食い違っているようです。
先生の質を保てない 公立2000校で欠員、1年で3割増加https://t.co/QZYOT87k2k
— 日本経済新聞 電子版(日経電子版) (@nikkei) January 15, 2023
■
待遇がおかしいのでこんなことになって当然だという指摘が多く見られます。
何度でも言う。せめて公務員並みに時間外に賃金を払って、時間外の仕事の整理と人員配置をしてほしい。で、ないと、みんな辞めてしまう。非正規で欠員補充するのもやめていただいて。
先生の質を保てない 公立学校2000校で欠員、1年で3割増加: 日本経済新聞 https://t.co/jfurka8dFn
— Hisakazu YANAKA (@htyanaka) January 15, 2023
教員免許はもっていても、現状の職場環境では誰もやりたがらないという指摘もあります。
人材不足で先生の質を保てない…とありますが、『教員免許を持つ人』ではなく、『サービス残業や休日出勤ばかりでも働く都合のよい人材』が足りないだけだと思います。『残業代支給には約9000億円必要』という文科省の試算もあり、約1兆円分もタダ働きさせている状況で『迫る学校崩壊』を嘆かれても…
— Childish Teacher (@TeacherChildish) January 15, 2023
「人員」は足りているのに担任ができる「人材」が足りていないという自治体もあるようです。
アゴラ編集部: 教員不足の小学校で「82歳の講師」が話題:じっさい先生ってどれくらい足りないの?https://t.co/dmG1paYwo3
82歳の講師の先生が働く東京都の小学校の学級数は、20,316学級(令和3年度)になります。一方、東京都の…— アゴラ (@agora_japan) July 22, 2022
公立学校にあまり期待しすぎはよくないという冷静な指摘もあります。
重要なのは間違いないのだが、あまり期待をしすぎてもいけない。本当に大切なところを優先的にするようにしてもらうしかない。
先生の質を保てない 公立2000校で欠員、1年で3割増加:日本経済新聞 https://t.co/nfXuKSBGnU
— のとみい (@noto_mii) January 15, 2023
■
児童・生徒間のプライベートのトラブルの解決まで、学校の仕事の範疇になっています。
教育委員会は、委員会自身が増やし続ける事務仕事を学校現場に丸投げすることで、自身の仕事量を調整しています。
昨年、教員による残業代を請求した裁判の判決では、教員のほぼすべての残業は「自主的なもの」なので残業代はつかないんだよという衝撃の判決が出てしまいました。行政裁判って恐ろしいですね。
勤務時間内に終わらない仕事を命じておきながら、その仕事は教員の自主的なものですよと言う。
これでは、教員の仕事を選ぶ人が減るのは当然だと思います。公立校教員の残業代訴訟、控訴審も原告の請求認めず(毎日新聞) https://t.co/xYeH9m89bB
— 埼玉教員超勤訴訟・田中まさお (@trialsaitama) August 25, 2022
教員採用試験の時期を受けやすくすれば志願者が増えるという間違った対策が取られているようにも見えます。
ただ一つ違うこと。
もはや違法運営があからさまにバレたうえ、改革を放置して、様々な嫌がらせをする職場と衆知されてしまった。
結果として大学の教育学部自体が、大学生の滑り止めと化していて、Fラン化している。
また、残念ながら民間は真面目な教員希望をすでに2年時に青田買いしている。— 乱暴戯児 (@FNR4aFS4sTLVNkp) January 15, 2023
教育学部の大学の先生も心境は複雑なようです。
知り合いのFラン大学教授が「うちの学生が教員採用試験に受かるのは有り難いが、うちの学生なんかで大丈夫なのか?」とつぶやいていた。
— 太郎 (@6jC4hIPV5QDC2w7) November 16, 2020
日本の公立学校の行く末が案じられます。