少子化対策の財源確保のために、公的医療保険を通じて集める「支援金制度」で月500円を徴収することで政府は不興を買っていましたが、矢田稚子首相補佐官の「今回の支援金制度の創設は、明確な財源の確保のため、健保の枠組みを活用することを検討している」というXの投稿でさらなる不興を買ってしまいました。
今回の支援金制度の創設は、明確な財源の確保のため、健保の枠組みを活用することを検討しているということ。
500円又はそれ以上の金額ばかりが目立ち、あたかもそれが徴収されると報道されているが、健保料からR8年度よりR10年度にかけて段階的に1兆円程の財源を確保するにあたり、→続 pic.twitter.com/gfSgyRZ5cg— 矢田稚子 (@wako0501) February 10, 2024
今の保険の仕組みを活用して検討されているが、大事なことは確実な財源確保のために、R8年度の支援金制度創設により「全世代・全経済主体が子育て世帯を支える仕組み」をつくるということ。
合わせて支援金への各人の持ち出しを抑えるには、無駄な医療費の削減に努め、医療費総額を抑えることが必須。— 矢田稚子 (@wako0501) February 10, 2024
ようするに足りないから出せということで、財源の適法性や平等性には頓着していないようです。
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特定の層からの徴収に現役世代からは不興を買っています。
矢田さんは現役労働者は支援金制度を受け入れるべきとお考えですか?
私は共働きで子育てしてる労働者ですが支援金なくていいから徴収しないでほしいです。徴収されると産む気も働く気もなくなります。
それよりも子供の扶養控除を返してくれた方がよっぽど産んで働くモチベーションになり健全です。
— みるぼん (@kozniz) February 10, 2024
世代や属性で差別を受けるのは不公平です。
矢田さん
流石に反対です
【全世代】と言う名のもとに、定年世代は逃げ切り、現役世代、さらには未来ある子ども世代から「支援金」と言う名の税金を負わせるものです。
医療社会保障費の削減分を原資にすべきです❗️— メーにゃ🐑子育て支援拡充💛元ケアマネ[看護師/介護士/リハビリ/理学療法/作業療法/言語聴覚 (@meenya111) February 11, 2024
歳出削減もすると申し訳程度に述べていますが、今までの経緯からいっても医療費削減をする可能性はかぎりなくゼロに近いです。
①じゃ財源確保できた令和10年度にやるか、いますぐ令和10年度並の歳出抑制をすればよろしい。国民負担増にする理由がまったくない。
②薬価ばかり引き下げてないで、いいかげん本体部分もバッサリ引き下げるべき。
③高齢者医療負担3割化もまともに進められない政府が歳出削減の口約束、信頼度ゼロ。 https://t.co/GTG81HYDvE— 中田智之@医療行政ライター (@NakaDash_) February 11, 2024
そもそも少子化対策に個別の「財源措置」をつける必要はあるのでしょうか。
そもそも少子化対策に「財源措置」は必要ない。一般会計の金に色はついてないのだから、個別の政策に財源が対応する必要はない。あれは財務省の均衡財政の思想。
防衛費も必要なら支出し、財源が足りなかったら国債を発行すればいい。r<gである限り、財政余地はある。 https://t.co/fyBfqFhd0p— 池田信夫 (@ikedanob) February 12, 2024
そもそも健康保険法の目的外使用で違法の疑いが強いですが、その一線を超えても構わないようです。
金額の問題じゃない。これは健康保険法が目的とする「疾病および負傷」に当たらないので保険の目的外使用で違法。一昨日… https://t.co/n67jScbGBy pic.twitter.com/5fjhB77ywk
— 髙橋𝕏羚@闇を暴く人。 (@Parsonalsecret) February 11, 2024
健保組合もこの事態をどう捉えているのでしょうか。言われるままに唯々諾々と拠出するのでしょうか。
加藤さん、4月から保険料に上乗せされる予定の「支援金」当初の説明ではこう仰っていましたよね。しかし年2万円近い負担になる人も出てきます。正直に負担増を説明するべきですし、そもそも先日協会けんぽにこの目的の確認のため電話をして、健康保険法が目的とする「疾病および負傷」に当たらないので… https://t.co/w5W5xqVng4 pic.twitter.com/u42tbdCp2G
— 髙橋𝕏羚@闇を暴く人。 (@Parsonalsecret) February 11, 2024
近年、制度や法律がますます形骸化していくような気がするのは、気のせいではないのかもしれません。