総理や大臣を過剰に国会に縛りつけ、国益を損なう国会運営は見直すべき

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

維新の会の国政マニフェストには、かなり初期から下記の公約が掲げられています。

15
国際情勢の不確実性が増す中、日本のトップだけが突出して国会に縛られる状況が続くをあらため、首相が100日は海外に行けるような国会運営を行います。

日本維新の会 政策ページより)

今まさに、改めてガラパゴスな日本の「国会優先主義」を改革するべきときが来ているのではないでしょうか。

首相のウクライナ訪問にも「国会の事前報告が必要」と野党第一党が牽制。

首相キーウ訪問「事前承認必要」 立民・泉氏
https://www.fnn.jp/articles/-/492092

その後に安住国対委員長が「事後報告でも可」と軌道修正された模様ではありますが、このように野党が国会日程や慣習を人質にとって総理や大臣たちを縛り付けてきたことは我が国の国益を大きく残っています

そして本日は、G20の外相会合を林外務大臣が「国会日程を優先する」と欠席されることを表明。

林外相、G20欠席の方針 国会を優先
https://www.sankei.com/article/20230227-5HEL54C5NZPLXFAQF2IZKJTQPA/

とりわけ国際会議においては、参加者の格式は非常に重要です。大臣が来なければ、それはすなわち「優先順位が低い」というメッセージに受け取られかねません。

国会ももちろん大事ではありますが、G20に外相が出席し、国会対応は副大臣がするというがあるべき優先順位のはずです。

さらに言えば、G20外相サミットが行われる3月1日・2日は総理も出席される予算委員会ですから、質疑者は外務大臣ではなくその上位である総理大臣に答弁を求めれば良いわけで、なんら不都合が生じるものではないと思います。

過去の慣例に囚われ、時に野党に過剰に配慮し、国益を失いかねない形で総理や大臣を縛り付ける国会運営は、抜本的に見直す必要があります。

維新が議席を伸ばしたことにより、国会運営も少しずつではありますが、審議拒否が著しく減るなど建設的な方向に変わりつつあります。与党としても、総理や大臣の出張日程については覚悟を決めて提案し、協議をするべきではないでしょうか。

林外務大臣がG20を欠席される3月1日・2日にはいよいよ参議院での予算審議となります。残念ではありますが、G20を見送り林外務大臣も審議に出席されるからには、建設的な議論が行われるよう我々も臨んでまいりたいと思います。

それでは、また明日。

SeanPavonePhoto/iStock


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2023年2月27日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。