官僚の負担を増やし続ける国会議員の実態

質問通告締め切りを守っているのは2割以下、オンラインの活用はたったの7%!

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

昨日・今日と週末は東京(世田谷区)と沖縄の二箇所にて政策プレゼンをしました。移動距離が長いっ…!

魂を込めて講話し、質疑応答までこなすと1回でけっこうグッタリくるんですが、今は大阪でも横山ひでゆき市長予定候補らが1日何回もタウンミーティングを繰り返している中、泣き言など言っていられません。

統一地方選まで残りわずか、土日も寸暇を惜しまず全国を飛び回って維新の政策を訴えかけてまいります。

さて、元官僚で霞が関の改革を訴えている千正康裕さんが、先の臨時国会における官僚の国会対応の分析記事を掲載していらっしゃいました。

「ブラック霞が関」と呼ばれ、特に国会中は審議への答弁づくりで深夜残業が状態化。「レク」「質問取り」と言われる国会議員への対応で時間を取られ、何十問も想定問答集を作る作業に追われ…若手を中心に退職者は続出。

こうした状態に多くの有識者が継承を鳴らし、2021年1月には与野党で質問通告の早期化・オンラインレクの活用について申し合わせが行われたものの、直近(昨年の臨時国会)においても官僚の働き方には大きな変化が見られないことが明らかになりました

国会の質問通告遅れ、改革待ったなし
https://note.com/yasusensho/n/n372442faa7f5

1.質問通告は早くなっていない
■ 最終の答弁作成着手可能時刻(注)の平均 19:54
■ 全ての答弁作成が完了した時刻の平均 26:56
(注)委員会開催日と前営業日との間の土日祝を除いた平均時刻。
■ 前々日正午までに質問通告があったのは、864件中163件と18.9%

2.オンラインレクも進んでいない
■ オンラインレクの実施率は7%
(上記記事より抜粋、一部強調は筆者追加)

うーむ、これは…

質問通告は与野党の申し合わせで「前々日の正午まで」となっていますが、守っているのは2割以下で18.9%。

27時、つまり深夜3時までの残業が常態化しているということで、しかもこれは平均だから、明け方までやっている場合も多々あるってことですよね。異常な職場ですよ。

そしてオンラインレクも1割以下の7%…。私はもはやすべての質問取りをオンラインでやっているので、けっこう周りもやっているのかなあと期待していたのですが、圧倒的なマイノリティであることが調査でも証明されてしまいました。。

確かに委員会日程が直前まで決まらないということは往々にしてあるものの、それでも「いつかは決まる」のだから、ある程度の見通しは当然各議員が持っています。

なので、委員会が立つことを前提に前広に質問通告やレクチャーをやっておけばよいわけで、ここは国会側が官僚の負担軽減のために歩み寄るべきところです。

2年前の「与野党申し合わせ」がここまで早く形骸化していることに残念で申し訳ない気持ちでいっぱいですが、改めてこの通常国会でも通告の前倒し・オンラインのフル活用を他党の皆さまにも強くよびかけてまいります。

それでは、また明日。

国会議事堂 参議院HPより


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2023年3月5日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。