自民党の衆議院議員の不祥事による辞職に伴う補欠選挙なので、自民党の公認を得て立候補した候補者にとっては相当に苦しい選挙になるはずである。
7人もの候補者が立候補して如何にも乱戦の様相を呈しているが、自民党公認の候補者の得票が思ったようには伸びそうにないので、立憲民主党や維新、国民民主党から立候補した候補者にもそれなりのチャンスが巡ってきそうだ。
サミット後の衆議院解散・総選挙の話が現実に俎上に上ってきているようなので、今回の補欠選挙では野党間で候補者の一本化の話し合いはしなかった、というのは、ある意味で正解だったかも知れない。
それぞれの政党の現時点での実力が衆議院千葉5区の補欠選挙で試される、ということになりそうである。(2023/4/12)
関西で何が起きているんだろう?
目も当てられないような関西の自民党の凋落ぶりである。
つい維新の躍進ぶりに目を奪われてしまうが、どうやら関西の自民党が自滅し始めているのが本当の問題だろう。
維新はいくら頑張っても、関東ではそれほどの脅威にはならないで終わりそうだが、関西では自民党の地盤がどんどん維新に食われて行ってしまっているようだ。
特に、大阪が凄まじいことになってしまっている。
勢いのある所に、人材は集まる。
関西方面では、有為な人材は維新の方に流れて行ってしまいそうだ。
維新にとっては好循環になるが、自民党は、その内有為な人材が集まってくれないのを嘆くようなことになってしまうのかも知れない。
有為な人材が集まらなくなった組織は、結局は凋落の一途を辿るしかない。
まあ、いつかはどこかで歯止めが掛かるのだろうが、今はまだその兆しが見えない、と言った方がいいのかも知れないな。(2023/4/10)
敗れたが、次に繋がる選挙戦ではあった
総務省出身者が各地の首長選挙に立候補して、それなりの結果を出しているが、奈良県知事選挙に立候補した新人候補者は当選することは出来なかった。
決して悪い候補ではなかったのだが、結局は候補者として擁立した自民党奈良県連の執行部の根回し不足と政治的力量不足から、退陣必至と言われていた現職知事の立候補を上手に回避出来なかったための敗戦だった、と言わざるを得ないだろう。
まあ、それでも候補者本人はあらん限りの力を振り絞って見事な選挙戦を展開していたようだから、結果は出せなくても悪い選挙ではなかった、と総括するのがいいのではないか。
選挙は、選挙結果が出たら、それで終わりではない。
むしろ、選挙結果が判明してからが新たな戦いが始まると言っていい。
翌朝から駅頭に出て挨拶をしているという姿がSNSに流れてきたが、これがいい。
何事においても順風満帆で来た人にとって、負けた選挙ほど人生修行になるものはない。
何度も負けるようなことはしない方がいいが、一度や二度負けたくらいで挑戦を諦めるようなことはしないことだ。
幸いに悪評判は、どこからも出ていない。
更なる精進努力を重ねられることだ。
ガンバレ、ガンバレ。(2023/04/10)
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2023年4月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。