パリ国立オペラ座”ランメルモールのルチア”&カフ・フランセ(パリ)

メンデルスゾーン、ブラームス、ブルックナー、ワーグナー、マーラーと、ドイツ音楽の深みに溺れた日々ののち、パリ国立オペラ座”ランメルモールのルチア”@オペラ・バスティーユ。精神をうまくシフトさせられるか不安。。

自分では選ばないオペラ。ベルカント大好きドニゼッティ大好物、という友人に付き合う。

タイトルロールのブレンダ・レイ、まあまあ。1幕こそおとなしい感じだったけれど2幕から入り込んでいって、ラスト狂乱の場、聴きごたえたっぷり、聴衆拍手喝采。

周りの男子4人も揃ってなかなかよく(特に兄様マッティア・オリヴィエリ)、心地よく聴ける。オケも頑張ったんじゃないかな(友人は、とてもよかった!と満足)。

演出は、ひどいの慣れしてるので、センスはないと思うけれど特に嫌ではない(友人は、気に入らなかった)。3幕のセット転換、上手にできてると思う。

陶酔とかのめり込みはないけれど、全体的にまとまって悪くない公演。

お腹すいたね〜、と、お向かいの”カフェ・フランセ”へ。

上出来サーモンマリネ&カリカリフリットにたっぷりシャンパーニュで、理想のお夜食。ルチア→オペラ→ウィーン→ワーグナー→台本→フランス作家→レストランと話は盛り上がり、人生にはアートと美食が不可欠、と再びグラスを掲げる。

深夜、店を出る頃にはオペラバスティーユも真っ暗。


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年3月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。