ラ・マシーン・ア・クード(ブーローニュ=ビランクール)

ブーローニュ・ビランクールまで遠出。メトロ降りて外に出ると、とってもよい雰囲気。レストランまでの10分間、ずっと、よい気が流れているのを感じる。道はきれいだし、歩いている人たちはみんなのどかだし、車は少ないし、緑は多い。潤ってるいい街だなぁ。

”ラ・マシーン・ア・クード”でランチ。自然派ワインが魅力のレストラン。オーナー、マーレーヌの自然派ワイン愛が見事。セレクション抜群な上、保管&温度管理、そして料理とのマリアージュもブラヴォーブラヴォーで、痺れる。

シェフのピオトルは、ティエリ・マルクスの弟子。季節感豊かな食材をとても繊細な火入れと味付けで料理に表現。今日は、卵、白アスパラガス、鱒、仔羊と、復活祭直前らしく春色満載。フロマージュ後の締めは、じゃがいも(!)とショコラのお菓子。

一緒に行ったグルメ友は、78県在住のブルジョワマダム。いつもはクラシックな従来型のよいワインを飲んでいて自然派ワインと馴染みがないのだけれど、マーレーヌが次々と出してくれる超自然派ワインと彼女の情熱に大感激。これくらいセレクション&管理がよいと、自然派ワインの醍醐味を満喫できる。こちらの世界にようこそ、友♪

ショコラに合わせた、北イタリアのヴァン・オランジュ(オレンジワイン)が最高。マンゴーやライチや、薇の花びらが香り、とってもおいしい。養子に引き取ろう。(ほんとは飲んだ6種全部養子にしたいくらい。)友達も釣られて養子買い。

自然派ワインの魅力とフレッシュで繊細な料理、その響き合いを満喫する昼下がり。マーレーヌとピオトルに拍手。

帰り道、ご近所で、私の自然派ワインコーチの一人とばったり。”ブーローニュで極上自然派ワインレストラン行ってきたとこ”というと、”あぁ、マーレーヌのところだろ?”と、当然のように知ってた。ひとしきり自然派話で盛り上がり、バイバイまたね。よい自然派ワインって、ほんと最高。


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年4月8日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。