野党第一党維持のため、立憲さんは不信任案提出の可能性に言及

こんにちは、音喜多駿(日本維新の会 参議院議員 / 東京都選出)です。

サミットが一定の成功裏に終わる中、国会は会期末まで1ヶ月となり、にわかにきな臭さを増してきました。

立民 泉代表 内閣不信任決議案提出の可能性に言及
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230522/k10014075101000.html

会期末の風物詩、一部野党からの内閣不信任決議案。粛々と否決されるとわかっているのに出すパフォーマンスであり、こうした古いやり方に維新はこれまでもお付き合いをせずにやってきました。

パフォーマンスであることは今回も変わりないのですが、ちょっと事情が違うのが、「解散風」が吹いている中での提出という状況です。

岸田総理&自民党は、サミットも終わって支持率が高い状況で解散したい。しかし、いくらなんでも「勝てるから」という理由で解散をしたのでは、有権者にドン引きされてしまう可能性がある。

そうした時に野党側から不信任案が出れば、

「ならば、国民に信を問おう。私が不信任に相当するのかどうか、国民に聞いてみようじゃないか!」

という解散に打って出る大義名分が確保されますし、少なくとも提出した側の野党は「大義なき解散だ」という批判をすることはできなくなります。

立憲民主党の泉健太代表 立憲民主党HPより

野党第一党・立憲民主党は、どうもこの解散誘発を狙っているフシがあります。

正直、含めていま解散を打たれると野党側は厳しいでしょう。それでも立憲より厳しいのは、擁立数が現時点ではより少ない維新。

つまり、自民党に敗けて議席数を減らしても、今なら維新に「野党第一党」は奪われることはない。野党第一党はとりあえずキープして「古い国会」を続けつつ、泉代表は失脚・体制変更もできて一石二鳥…。

そう狙っている人がどうやらいそうな気配がしますし、泉代表も150議席という高い目標を掲げてある意味「スッキリ」してしまっているので、あえて流れに身を任せているように見えます。

まあどんな状況であれ解散をされたら打って出るしかないのですが、そういう政局的すぎる不信任案提出はなんだかなかーと思いつつ。

今週に開催される予算委員会・集中審議などでしっかりと建設的な質疑・政策提案をしつつ、国民の「野党第一党交代」に対するさらなる期待をいただけるよう、愚直に国会活動に精励してまいります。

動画でもコメントしました

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会)のブログ2023年5月22日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。